ビジョンベース型AR
ビジョンベース型ARは、カメラから取得したARマーカーを解析しデジタル情報を表示させるタイプのAR技術です。屋内や紙面などの利用に適した手法です。ビジョンベース型ARはマーカー型とマーカーレス型に分けられます。
<マーカー型ビジョンベースAR>
マーカー型では予め登録された特定のQRコードや写真・イラストなどをマーカーとして利用して読み込ませることでARコンテンツを出現させることができます。周囲の環境変化に関係せず、マーカーがトリガーとなり安定したAR情報を表示します。
雑誌やカタログなどでARコンテンツを出現させる場合、マーカー型ビジョンベースARが活用されています。購入者限定の封入特典などとして使用されることもあり、オリジナルカードを封入しマーカーを読み込むことでARコンテンツを配信する例などがあります。
<マーカーレス型ビジョンベースAR>
マーカーレス型は、特定のマーカーを別途用意する必要がなく、現実の環境に存在している物体や、その環境自体を空間的に認識することで付加情報の位置を特定し表示します。 カメラアプリのSNOWでは人の顔を認識・判別することで、イヌやネコの耳のようなグラフィックを付け加えたりメイクアップを施すことができます。バーチャルメイクアップも同様にマーカレス型ビジョンベースARを活用しています。
→認識
ビジョンベースのほかにARにおいて重要な要素としてロケーションベースという技術があります。ロケーションベースでは端末の位置関係から登録されたARコンテンツを呼び出します。2つの技術は互いに干渉しないため併用することができ、より質の高いARアプリを制作することも可能です。