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Meta Sparkが2025年1月に終了|ARエフェクト作成の代替手段はどうする?

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Metaは、2025年1月14日をもって拡張現実(AR)エフェクト作成プラットフォーム「Meta Spark」を終了すると発表しました。この発表により、サードパーティがMeta Sparkで制作したARエフェクトは、Facebook、Instagram、MessengerといったMetaのアプリから削除されます。また、Meta Spark StudioやMeta Spark Hub、Meta Spark Playerなどの関連ツールも同時に終了します。

参考:https://spark.meta.com/blog/meta-spark-announcement


Meta Spark終了の背景と影響

Metaは、この決定に至った理由として、今後のリソースを新たな技術開発に集中させることを挙げています。特に、スマートグラスなどのデバイスを使ったAR技術の開発に注力する方針です。このため、Meta Sparkを長期的に維持することが難しくなり、2025年1月にサービスを終了することが決まりました。

その結果、2025年1月14日以降はサードパーティがMeta Sparkを使って新たなARエフェクトを作成、公開、管理することはできなくなりますが、これまでに作成されたエフェクトは、InstagramやFacebookのストーリーやリールなどで引き続き利用可能です。

Meta Sparkユーザーへの対応

Metaは、ARエフェクトを作成しているクリエイターや企業に対し、2025年1月14日までにプロジェクトファイルやデモビデオをダウンロードし、保存することを推奨しています。サービス終了後、Meta Spark StudioやHubへのアクセスはできなくなるため、早めのデータ保存が重要です。また、エフェクトを引き続き公開したい場合は、外部ポートフォリオサイトを活用する方法も提案されています。

Meta Spark終了による影響

Meta Sparkの終了は、ARを活用したマーケティング施策にも影響を及ぼす可能性があります。特に、2025年以降に予定されているキャンペーンでサードパーティのARエフェクトが利用できなくなるため、早めに代替手段を検討することが推奨されます。現時点でMetaはサードパーティ向けの代替ツールを提供する計画を発表しておらず、今後のAR施策には別のツールの検討が必要です。

そもそもMeta Sparkとは?|ARエフェクト作成ツールの概要

Meta Sparkは、Meta(旧Facebook)が提供していた拡張現実(AR)エフェクト作成ツールです。クリエイターや企業はこのプラットフォームを使い、FacebookやInstagram、Messenger向けにARエフェクトを作成し、配布することができました。

Meta Sparkの特長

Meta Sparkでは、顔フィルターや背景の切り替え、アニメーションを使ったインタラクティブなエフェクトを簡単に作成することができました。多彩なテンプレートやデザインツールを使って、ブランドのプロモーションやイベントに最適なARコンテンツを効率的に作成できるため、幅広い企業やクリエイターに利用されていました。

Meta Spark終了後の代替ツールはどうする?

「Meta Spark」の終了に伴い、ARエフェクトを使ったプロモーションを引き続き展開するための対応策をいくつかご紹介します。

  1. 1.他のプラットフォームで作成

TikTokやSnapchatなど、他のプラットフォームに搭載されているAR作成ツール(例:TikTokの「Effect House」)を活用する方法です。これらのツールは、特別な知識がなくても簡単にARエフェクトを作成し、公開できる点が魅力です。また、無料で始められるため、手軽にプロモーションに活用できます。

一方で、これらのサービスはプラットフォームの方針に依存するため、Meta Sparkのように突然サービスが終了するリスクがある点には注意が必要です。

  1. 2.オリジナルのARフィルターアプリを開発

自社専用のARフィルターを搭載したアプリを開発する方法です。外部プラットフォームに依存せず、自由にカスタマイズができるため、表現の幅が広がるのが大きなメリットです。例えば、エフェクトの種類を増やしたり、独自の機能を追加したりと、自社のニーズに合わせたAR体験を提供できます。

ただし、アプリ開発には専門的な知識やコストが必要です。また、ユーザーにアプリをインストールしてもらう必要があるため、利用までのハードルが高くなる可能性もあります。

  1. 3.WebAR作成ツールで作成

Webブラウザ上で動作するARをノーコードで作成できるツールを活用する方法です。WebARの最大のメリットは、アプリのインストールが不要であるため、ユーザーが手軽にAR体験を楽しめる点です。特にWebARは、低コストで導入でき、企画からコンテンツ制作までサポートしてくれる企業も多いため、プロモーションには非常に適しています。

Meta Sparkとの違いとして、Meta SparkはInstagram上で起動できるシームレスな動作が特徴ですが、WebARツールはsafariやchromeなどのブラウザ上で起動するため、Instagramとの親和性は低くなります。逆にX(Twitter)や紙面、看板など、様々なSNS・メディアで活用することができます。

実績豊富なWebARツールとして、クラウドサーカス社の「LESSAR(レッサー)」が挙げられます。LESSARは、アプリ不要で簡単にWebARを作成・運用できるツールで、オンラインイベントや雑誌・商品のプロモーションなどにも活用されています。ユーザーはQRコードやURLを使用して気軽にAR体験ができ、施策後にはログ分析を通じてプロモーションの効果を改善できます。2024年6月末時点で、LESSARは8,500社以上の企業に導入されています。 

「Meta Spark」の終了により、多くのクリエイターや企業が影響を受けることが予想されますが、LESSARのような代替ツールを活用することで、ARプロモーションを引き続き展開することが可能です。LESSARは、ARフィルターに限らず、さまざまな業界の販促やイベントに利用されています。

LESSAR

WebAR「LESSAR」の特長

  1. 1.簡単な操作で本格的なARコンテンツを作成

   LESSARは、直感的に操作できる専用ツールを使用して、短時間で高品質なWebARを作成することができます。複雑なプログラミングを必要とせず、素材を登録して各種設定をするだけの、わずか3ステップで、効率的にARコンテンツを制作できます。

  1. 2.アプリ不要、QRコードでアクセス

   LESSARでは、ユーザーがアプリをインストールする必要がなく、QRコードをスキャンするだけでWebブラウザを通じてARコンテンツにアクセスできるため、より手軽に多くのユーザーにリーチすることが可能です。

  1. 3.リアルタイムのデータ分析機能

   ARコンテンツの利用状況やインタラクションデータをリアルタイムで収集・分析できる機能があり、マーケティング施策の効果を測定し、次の施策に活用できます。

「LESSAR」の活用方法

Meta Sparkの終了後も、ARを活用したプロモーションを続けたい企業にとって、「LESSAR」は非常に便利なツールです。操作が簡単で、アプリ不要で広く利用可能な点は、特に小規模なチームや中小企業にとっても魅力的です。また、リアルタイムでのデータ分析により、マーケティング戦略の改善にも貢献します。

LESSARは、今後も多くの企業にとってARコンテンツ作成の選択肢として活用されていくでしょう。


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