ARで360度アパレル商品を確認できる!KDDIがアパレル販売向け高精細XRマネキン開発
ARで360度アパレル商品を確認できるアパレル販売向け高精細XRマネキンが、KDDI株式会社によって開発されました。ARをはじめとするXRを活用した本ソリューションは、スマートフォンで服の商品のQRコードを読み取ると、目の前にアパレル商品を身につけた高精細マネキンが出現するほか、店舗サイネージなどで商品を好きな角度から確認できるというものです。本ソリューションの導入は衣服の余剰在庫を削減し、環境負荷の軽減に寄与します。
アパレル販売向け高精細XRマネキンとは
ARをはじめとするXRを活用した本ソリューションは、スマートフォンや店舗サイネージなど様々なデバイスを通して、360度から立体的に確認可能な高精細な商品イメージを表示できるというものです。スマートフォンやタブレットを使用することで、マネキンを目の前にARで出現させてリアルに商品をチェックすることができます。
クラウド上でレンダリングした映像を、5Gなどを使ってストリーミング配信する本ソリューションでは、デバイスのスペックに依存するがないため、高精度な表現で商品のサイズ感や素材感をチェックすることが可能です。
また、本ソリューションを利用すれば、マネキンなどの展示物を置くスペースがなくても商品を確認することが可能になり、店舗の広さに捉われない新たな販売機会創出や店舗スペースの有効活用が実現できます。また、ユーザーはスマートフォンがあれば自宅でも利用できるため、ECサイトなどにおける販売機会の拡大も見込めます。
衣服の大量廃棄削減へ
本ソリューションは購入者をEC サイトに誘導することで、店頭に在庫を置くことなく販売することが可能。これにより、近年大量消費・大量生産で問題となっている衣服の余剰在庫を削減し、環境負荷の軽減に寄与することが期待されています。
なお、KDDIはGoogleがアメリカで開催した年次デベロッパー向けイベント「Google I/O2022」でImmersive Stream for XRの日本における初のユーザー企業として発表されており、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社代表の平手 智行氏は、KDDIの本ソリューションを「まさにアパレル業界のありかたを大きくかえる第一歩」と評価しています。
ARGO編集部のひとこと
AR技術は対象の色味や質感、サイズ感を忠実に再現できるというメリットがあります。近年さらにその技術は進化しており、光の映り具合なども表現できるようになっています。気軽に利用できることに加え、購入前後のギャップが減ることで満足度の高いショッピングを実現できるとして、ファッション業界におけるAR施策は注目度が高く、これからさらに発展していくでしょう。