ARで蒸気機関車(SL)の運行当時の様子が見れるアプリ登場!旧北陸線鉄道遺産をリアルに体感
ARで蒸気機関車(SL)「D51形」の運行当時の様子が見れるアプリが、南越前町で開発されました。本ARコンテンツは、専用タブレットをトンネルにかざすことで当時の蒸気機関車(SL)が目の前を通過する様子をARで楽しめるというもので、旧北陸線鉄道遺産の魅力をリアルに体感することができます。
ARを活用した本アプリは、南越前町と敦賀市、滋賀県長浜市で組織する観光連携協議会の事業の一環として制作され、南越前町今庄地区の山中トンネル出入り口付近で利用することができます。ユーザーはARアプリのインストールされた専用タブレットのカメラをトンネルに向けることで、道路が線路に変化し、昭和時代にこのトンネルを走っていた蒸気機関車「D51形」が目の前を駆け抜ける様子を、臨場感のある演出で体感することが可能です。
また、タブレットを動かすことで表示される映像が変化するのも特徴です。ユーザーは映像を止めることができ、自分のペースでゆっくりとSLを観察することができます。さらに、同タブレットには日本遺産認定ストーリーの紹介動画もあり、列車が急勾配の線路を通過するための往来方法である「スイッチバック」などについての解説も楽しめます。
本AR体験は申し込みが必要で、専用タブレットは南越前町今庄観光ボランティアガイド協会によるガイドの一環で使用されます。時間・行程及びガイド料金はコースによって異なるため、申し込み時に確認が必須とのこと。ARを活用した町の新たな取り組みに注目が集まっています。
ARGO編集部のひとこと
現実の風景にデジタル情報を重ねて表示できるのがAR最大の魅力のひとつであり、その機能によってよりリアルで臨場感のある体験を提供することができます。ユーザーは日常空間にいながら、非日常的な体験を楽しめるでしょう。また、情報を視覚化することでわかりやすく学ぶこともでき、現在では教育や歴史分野などでの活用事例が増えています。過去の風景を現在に忠実に再現することで、タイムスリップのような体験も実現できますね。