ARで交通事故の危険性をレクチャー 小学生のための教材「交通安全AR」
小学生に向けたAR教材「交通安全AR」の開発をビービーメディア株式会社のプロジェクトチーム・テクプラパークがスタート。交通安全ARは、AR技術によってスマートフォンやタブレットの画面を通して、実際の通学路などに走行する車やバイクを出現させることが可能です。
例えば、横断歩道がない場所で道路を渡ろうとした場合に、遠くに見える車両が向かってくる実際のスピードを体験することができます。
一見、遠くに見えた車があっという間に自分の目の前に来てしまい、衝突の危険があることを知ることで、横断歩道を必ず渡らなければならないことを啓発します。 また、横断歩道で車が止まっていたとしても、バイクや自転車がトラックやバスなどの脇から飛び出してくるという、死角に潜む危険性も学ぶこともできます。
曲がり角で起こる交通事故の危険性もアナウンス。曲がり角からの視界や設置されているカーブミラーの有効性や見方などを解説してくれます。
子どもたちには危なすぎて実際には体験させられないシチュエーションを、ARによって疑似体験してもらうことで、座学授業や教育ビデオだけでは伝わりにくかった交通事故の危険性や交通ルールを守ることの重要性を学んでもらうことができます。
「交通安全AR」は、教育機関や企業、施設に導入できるコンテンツとしてパッケージ化を予定しているそうです。
同社が開発したARゲーム「SEEKAR in the World」でも、街にあるさまざまな道路標識を探すステージが新たに追加されています。
ARGO編集部のひとこと
実際には体験できないことをARによってリアルに体験することで、新たな学びや気付きを子供たちに与えることができます。デジタルネイティブ世代である小中高生たちは、モバイル機器に慣れ親しんでいることもあってか、教育現場にARやVRなどを活用した教材やコンテンツの導入が進んでいます。