丸紅情報システムズ、ARで目視検査の精度向上と業務効率化を実現するアプリ「SuPAR™(スーパー)」の販売を開始
丸紅情報システムズ株式会社はトルコのAR・VR企業と代理店契約を結び、ARアプリ『SuPAR™(スーパー)』の販売を開始しました。自動車業界をはじめとする国内のものづくり企業向けのアプリで、目視検査の精度と業務効率の向上を図ることができます。
ARアプリ『SuPAR™』の利用手順
- ①3D CADデータをPC用アプリケーション「SuPAR Composer」に取り込み、ARトラッキング用のデータに変換します。
- ②ARトラッキング用データをiPad用アプリケーション「SuPAR App」に転送します。
- ③「SuPAR App」がカメラに映した対象物をLiDAR(ライダー)技術で形状認識します。 ※LiDAR技術…離れた場所にある物体の形状や距離をレーザー光を使って測定するセンサー技術のこと。レーザー光を飛ばした各点の3次元位置が取得でき、その点の集合(点群データ)から3次元形状の計測が可能に。
- ④「SuPAR App」上でARデータが現実の対象物に重ねて投影されるため、自動的に対象物とARデータがフィッティングし、目視による差分認識を容易にします。
また目視検査の結果を「SuPAR App」上で3Dレポートにして作成できるほか、無償アプリケーション「SuPARビューワー」で閲覧および共有が行えるとのことです。
ものづくり業界が抱える課題を解決
従来の目視検査は検査を実施する人の熟練度に依存するため、見落としの懸念や業務効率の改善が課題とされていました。本アプリを導入することで、目視による差分認識が簡単になり、工数を最大80%まで削減できます。
同社は『SuPAR™』の提案を通して、目視検査の精度向上と業務効率化を目指すとしています。
ARGO編集部のひとこと
近年ものづくり業界では、ベテランの引退による技術力不足や少子高齢化による労働人口の減少により、技術ノウハウの継承や業務の効率化への要求が高まってきています。AR技術を活用することで、誰でも直感的・視覚的にわかりやすく作業を実施することができ、ものづくり業界が抱える悩みを解決します。