東大和市、ARで戦災建造物を視察できるコンテンツを公開 コロナ禍の平和発信
2020年8月10日(月)、東京都東大和市は市制50周年記念「第16回 平和市民のつどい(YouTube版)」の公開にあわせ、ARで戦災建造物「旧日立航空機株式会社変電所」を閲覧できるコンテンツの配信を行いました。
ARコンテンツはスマートフォンで下記QRコードまたはURLを読み取ることで体験できます。
出典:東大和市 平和事業ページ
度重なる空襲によって、壁面に機銃掃射や爆弾の破片でできた無数の穴などもリアルに再現。ARモードに切り替えることで自分の部屋に変電所を出現させ、拡大や縮小してじっくり鑑賞することも可能です。
「平和市民のつどい」とは、東大和市が毎年8月に都立東大和南公園内平和広場で実施している式典です。式典では「旧日立航空機株式会社変電所」の紹介や市民からの平和メッセージ、恒久平和の祈念などが行われています。
今年も平和広場で執り行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止に。「コロナ禍においても、平和への熱い想いを多くの方々と共有したい」という東大和市長はじめ職員の方々の熱意と多くの市民の協力を得て、YouTubeとARコンテンツの配信に至ったということです。
ARGO編集部のひとこと
新型コロナウイルスの影響により、平和記念行事や式典も軒並み中止、延期へと追い込まれています。このような状況下でもAR技術を活用することで、3密を避けつつ戦争への思いを馳せることが可能になります。コロナ禍における平和式典の新しいスタイルとして、本事例のようなARを活用した事例が増えることが望まれます。