世界遺産に指定されている姫路城（兵庫県姫路市）では、お城の見どころ・歴史解説ツールとしてARアプリ「姫路城大発見」を配信しています。

城内外に設置されている16ヶ所のARマーカーに本アプリをかざすと、往時の様子や兵士たちの戦いなどをAR動画で閲覧することができます。

たとえばドラマロケ地として有名な「はの門」下の坂では、土塀の狭間から城兵が鉄砲を構え、射撃する様子を視聴できます。当時の乱世の戦いをまるで目の前で眺めているような感覚を味わえます。

そのほかにも姫路城公式キャラクター・しろまるひめによるナビガイドや往時の建物をCGで閲覧できる機能（特定のARスポットのみ）、貴重な昔の写真を見られる「古写真ポイントアイコン」など姫路城の見学に役立つコンテンツが揃っています。また言語は日本語だけでなく英語にも対応しているため、訪日外国人も利用できるとのこと。

本アプリを開発した背景には、姫路城の案内板が少ないことが挙げられます。築城当時の様式をほぼ残していることから、特に城内は案内板や展示物がほとんどなく、当時の歴史や文化が伝わりづらいことが課題になっていました。そこで景観を損ねることなく、かつ動画やCGでお城のさまざまな魅力を表現できるARアプリを導入したとのことです。