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ARでwithコロナ時代を安心に!感染対策に活かせるAR10選

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本記事ではARを活用し、新型コロナウイルス感染症対策を行った事例をご紹介します。時流に絡めたAR施策を行うことで、SNS上での拡散や企業の認知度向上を図ることも可能です。

やってみた記事「AR×コロナ感染対策 10選」のカバー画像

もくじ

こんにちは!ARGO編集部のムラキです。 今日は新型コロナウイルス感染症対策にARを取り入れた事例をご紹介します。

日本では2020年の1月から流行り始めたコロナ。2020年6月現在、ピーク時より感染者数は減ったものの、福岡県北九州市では第二波が発生し予断を許さない状況が続いています。

感染リスクを抑えるために、日本をはじめ世界各国でさまざまな対策が取られています。そのなかでも特に有名なのが「ソーシャルディスタンス」です。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。人と人の物理的距離を保つことで、疾病の感染拡大を防ぐと言われています。相手と2mの距離を取ることで有効とされ、その距離を測るツールとしてARが活用されています。

そのほかにもGW期間中の外出自粛を促す「STAY HOME週間」や、テレワーク(リモートワーク/在宅勤務)拡大によるビデオ会議、人と会わずに買い物できるバーチャルショッピング、観光地や空港での水際対策にもARが用いられています。ARはゲームやPR施策のみならず、感染対策にも一役買っているのです!

それでは実際にどんな活用をされているのでしょうか。さっそく見ていきましょう!

1.ウェブAR・ブラウザAR®「LESSAR」がARを活用しソーシャルディスタンスの啓蒙を支援

スターティアラボ株式会社は、ウェブAR・ブラウザAR®「LESSAR」を活用し、ソーシャルディスタンスの啓蒙を支援する施策を行いました。

AR上でロゴが離れていくARソーシャルディスタンスを提供するウェブAR・ブラウザAR®「LESSAR」

出典:LESSAR

「LESSAR」活用の企業ロゴにスマートフォンをかざすと、AR上でロゴが離れていくARソーシャルディスタンスロゴが現れます。2020年5月末まで無償で提供され、多くの企業で導入されました。あわせてウェブセミナーも開催も実施し、本取り組みの普及に努めました。

株式会社ビズアップのアンケート調査によると、ソーシャルディスタンスロゴを行った企業について「イメージ戦略に力を入れている」、「意識の高さと対応力の速さが好印象となった」と取り組みを評価している声が寄せられました。社会情勢にあわせたAR施策を展開することで、感染対策だけでなく、企業の認知度向上を図ることが可能です。

ARGO:ソーシャルディスタンス啓蒙のためWebAR「LESSAR(レッサー)」を期間限定で無償提供。ウェブセミナーも開催

2.社会的距離(2m)を計測できるARアプリが登場 株式会社ルーキングからリリース

株式会社ルーキングは、AR上でソーシャルディスタンスを確認できるアプリ「ARソーシャルディスタンス」を配信しています。

ARでソーシャルディスタンスを図れるアプリを株式会社ルーキングが開発

出典:株式会社ルーキング

「ARソーシャルディスタンス」とはARでオブジェクト(サークル)を配置し、任意の場所から対象までの距離を測れるアプリです。スマホにアプリをインストール後、ARカメラで床や地面にかざして空間を認識させます。続いて測定したい場所をタップすると、その場所を起点にサークルが出現。対象との距離によってサークルの色が変わる仕様で、距離が50mの場合は赤色、1mは黄色、2mは緑色になるとのこと。

またレーザー機能を使用すれば、自分がいる位置から対象までの距離を数値化でき、0~1mは赤色、1m~2mは黄色、2m以上は緑色が数字とともに表示されるとのことです。アプリは2020年6月現在、iOSのみに対応しており、対応端末はiphone,ipad iOS13以上となっています。

感染防止対策に有効なソーシャルディスタンスですが、2mを意識しながら生活するのはなかなか難しい状況にあります。しかし本アプリを活用することで、手軽に距離を測ることができるため感染リスクを減らすことが見込めます。

ARGO:空間認識ARで距離を計測できるARアプリ「ARソーシャルディスタンス」がリリース

3.ソーシャルディスタンスをARで視認できる アプリ不要のウェブARを活用

長谷川工業株式会社は、人との距離を測れるウェブAR「ARメジャー」を2020年4月からリリースしています。

ARでソーシャルディスタンスを確保できるウェブAR「ARメジャー」

出典:長谷川工業株式会社

同社のメーカー向けウェブAR配信サービス「メーカーパーク」へアクセスし、サイト内にあるQRコードを読み込むことで体験可能です。ウェブARを採用しており、アプリをダウンロードせずに利用できます。

QRコードをスキャンすると、ユーザーを中心に半径1mと2mの円形が出現。1m以内は青色、2m以内だと赤色で表示されるので、自分がいまどの距離にいるのかがひと目でわかります。本サービスはiPhone、iPadのみに対応しています。

類似事例としてクリエイティブ集団「PARTY」のアートディレクター・寺島圭佑氏が制作したウェブAR「Keep Distance Ruler」があります。公開されているURLをダウンロードすると、同心円のARが画面に現れます。円の中心にある足型に足を置くことで、50m、1m、2m刻みで距離を計測可能。海外の長さの単位「フィート」も記されているのが特徴です。

本アプリを開発した経緯について、寺島さんは「近所のスーパーに行った際、海外では大きく報じられているソーシャルディスタンスがまったくケアされていないことに気づいた」とのこと。そこでARを取り入れた本アプリを開発し、ソーシャルディスタンスの重要さを呼びかけたということです。

ARGO:空間認識を活用したウェブAR「ARメジャー」でソーシャルディスタンスを確保しよう

ARGO:AR定規「Keep Distance Ruler」で、感染症拡大防止のためにソーシャルディスタンスを測れる

4.AR広告のYONDE、「STAY HOME ARフィルター」を全国の企業向けに無償提供

株式会社YONDEは、2020年5月にInstagramのAR機能を使った体験型広告の無償提供を実施しました。

全国の企業を対象に「STAY HOME ARフィルター」を無償提供する株式会社YONDE

出典:PR TIMES

本施策は同社が開発したInstagram用の「STAY HOME ARフィルター」(上記画像)に、会社ロゴやマスコットなどを組み合わせたARフィルターを提供するというもの。新型コロナウイルスの被害を受けた企業が対象で、FacebookやInstagramアカウントを所有していることが条件です。受付期間は2020年5月1日(金)から5月20日(水)まで行われ、5月下旬に当選者の発表が行われました。

ARフィルターに商品の訴求イメージを組み入れたり、エンターテイメント要素を盛り込んだりすることで、商品の認知やファンの獲得ができるだけでなく、購買意欲をかりたてる演出へと繋げることができます。直近では山陰銘菓「どじょう掬いまんじゅう」や亀田製菓のハッピーターンなどのPR施策に導入されています。

ARGO:Instagramで配信可能な「STAY HOME ARフィルター」をYONDEが無償提供

5.YOSHIKI、日経ARアプリを通して「Stay United.」を呼びかけ

日本経済新聞社が配信する「日経AR」アプリを使用し、芸能人のYOSHIKIが「Stay United.」を呼びかけるAR企画が展開されました。

AR動画で「「Stay United.」」を呼びかけたYOSHIKI。2020年5月16日(土)の日経新聞朝刊に全面広告が掲載

出典:PR TIMES

本企画は2020年5月16日(土)発行の日本経済新聞朝刊で実施。日経ARアプリを起動し、広告内にあるYOSHIKIのサインにかざすと、YOSHIKIのメッセージ動画を閲覧することができます。

動画内では「僕らがすべきこと、今だからできることを考えています」と自身の心境を語り、「一緒に頑張りましょう」というエールを送っています。また依然として終息の目処が立たない現状に対し、「STAY HOME」に続く言葉として「STAY UNITED」を掲げ、一致団結することでこの難局を乗り越えようと訴えています。

新聞広告にAR動画を設定することで、紙面では掲載しきれない情報や映像を発信することが可能になります。またシェア機能もあるため、得た情報を友人や家族へ届けることできます。

ARGO:タイトル

6.ARでビデオ会議を楽しく!妖怪アマビエなどに変身できるARエフェクトが話題に

株式会社カヤックは、ビデオ会議やオンライン飲み会で使用できるARエフェクトを公開しています。

ユニークなARエフェクトを公開した株式会社カヤック

出典:株式会社カヤック プレスリリース

ARエフェクトは、背景や顔を加工できる無料のPCデスクトップ用アプリ「Snap Camera」で使用できます。疫病を払うとされる妖怪「アマビエ」や、食パンをくわえているもの、雑誌の表紙になりきれるもの、アイディアが閃いたものに加え、2020年5月1日(金)から新たに「うんこミュージアム」のARエフェクトが追加されています。

同社は新型コロナウイルス感染症の影響により、リモートワークやビデオ会議が増える中で、働く人たちに少しでも仕事を楽しんでもらいたいと考え、ARエフェクトの制作に至ったということです。

本事例以外にもAR×AIをかけ合わせたウェブ会議用バーチャルメイクプラグインや資生堂が開発した自動メイクアプリ「TeleBeauty(テレビューティー)」などがあり、ARでオンライン会議をより便利にするツールが増えつつあります。

ARGO:【5月版】大人から子供まで!自宅で試せる「おうちAR」まとめ

7.博報堂アイ・スタジオ、顔認識オリジナルARフィルターの提供をスタート 企業やブランドのデジタルプロモーションを想定

2020年5月28日(木)、株式会社博報堂アイ・スタジオは顔認識オリジナルARフィルターを広告パッケージとして開発し、企業やブランドのデジタルプロモーションを対象に提供することを発表しました。

広告パッケージとして顔認識オリジナルARフィルターを開発した株式会社博報堂アイ・スタジオ

出典:株式会社博報堂アイ・スタジオ

同社はARフィルターを導入した際のメリットとして、

・オンラインイベント企画の参加者の顔にロゴ等をペイントし一体感を創出 ・Instagram上で新発売のメイクグッズを手軽に試してオンラインショップへの流入UP ・キャラクターに変身できる演出でシェアを促し、投稿キャンペーンを話題化 ・商品やロゴをモチーフにした背景画像で認知度UP

の4つを挙げており、ARによる楽しい演出を加えることでプロモーション効果の最大化を狙えるとしています。コロナ禍によりビデオチャットツールがビジネスシーンだけでなく、友人とのコミュニケーションで使用されている状況を踏まえ、広告パッケージのひとつに加えたということです。

長期化するコロナ問題を受け、昨今ではコロナとともに生きていく「withコロナ」宣言が出されるなど、感染拡大を防ぎながら社会活動を行うことが求められています。人との接触を抑えたリモート時代へと突入したいま、ARを活用したデジタルプロモーションが注目を集めています。

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8.非接触ARマーケット「ARaddin™️」が自宅で楽しめるイチゴ狩りサービスを配信

株式会社ZEPPELINは、外出自粛中でも自宅にいながらイチゴ狩りを楽しめる「AR非接触イチゴ狩り」サービスをリリースしました。

「AR非接触イチゴ狩り」サービスを開始した株式会社ZEPPELIN

出典:株式会社ZEPPELIN

本サービスはARプラットフォームアプリ『Aladdin』をスマホにインストールし、アプリを起動すると、たくさんのARイチゴが部屋に浮かび、イチゴを収穫する体験が味わえます。

収穫したイチゴは同社の「非接触販売™️」を用いて、後日自宅で配送される仕組みです。イチゴは株式会社GRAと連携し、「食べる宝石」をコンセプトにした「ミガキイチゴ」が届くとのこと。またイチゴに関連したクイズやなぞなぞも用意されています。

「AR非接触イチゴ狩り」をはじめ、ラグビーの五郎丸選手を公式アンバサダーとして起用し、全国の農家の野菜を「五郎丸キック」で届けるという新サービスも開始予定です。

同社はECサイトにARを活用することで、リアル店舗でも既存のECサイトでも味わえない新しい体験型ショッピングを目指すとしています。

ARGO:非接触ARマーケット「ARaddin™️」のアンバサダーにラグビー選手・五郎丸氏が就任!「五郎丸キック」で日本全国の農家を応援

9.自宅にコンビニが出現!?ARを活用したお買い物サービス『ARTANA(アルタナ)』が期間限定で登場

自宅にいながらデジタル店舗で買い物できるARショッピングサービス『ARTANA』(アルタナ)

出典: ARTANA特設サイト

株式会社HIKKYは、自宅にいながらデジタル店舗で買い物できるARショッピングサービス『ARTANA』(アルタナ)を期間限定で公開しました。

特設サイトに掲載されているQRコードをスマホでスキャン後、サイト内にあるARマーカーをかざすと、画面上にデジタル店舗が出現し、商品を購入することができます。

購入できる商品は、VR空間上の展示即売会「バーチャルマーケット4」に出展するTVゲーム『ニーア オートマタ』の公式グッズ。棚の商品はセブンネットショッピングにてその場で購入手続きが行なえます。本サービスは同イベントに出展するセブン-イレブンおよびスクウェア・エニックスの協賛を得て実現しました。

新型コロナの影響により、AR/VR技術を使ったオンラインツアーやバーチャルコンサートが開催されるようになりました。リアルイベントの実施が難しいなかで、AR/VRテクノロジーによって自宅にいながらショッピングやエンターテイメントを楽しめるオンライン化が急速に進んでいます。

ARGO:タイトル

10.観光地や空港で続々導入 水際対策に体温測定付きARグラスが大活躍

新型コロナの感染対策として、世界各国で体温測定機能付きのARグラスが活用されています。たとえば中国にある「西渓(せいけい)湿地公園」では、警備員がARグラス「Rokid Glass」を着用し、来園者の体温を遠隔測定しています。

体温測定機能付きARグラスを着用し、入園者の体温をリアルタイムで計測する警備員

出典:AFP BB NEWS

Rokid社が開発したRokid Glassにサーマルカメラ(熱を検知できるカメラ)を装着すると、ARグラス越しに通行人の体温数値が表示されます。2分間で最大100人の体温測定が可能とのことです。

そのほかにもイタリア・ローマにあるフィウミチーノ空港では、水際対策としてKuang-Chi Technology社が開発したARスマートヘルメット(KC N901スマートヘルメット)を採用しています。

同空港では以前から80ヶ所以上にサーモスキャナーを設置していますが、水際対策の実効性を高めるためにARスマートヘルメットの導入を決めたとのこと。ヘルメットを装着したスタッフがチェックすることで、固定センサーでは把握しきれなかった旅行者の体温を確認できるようになったということです。

ARスマートヘルメットは約2.4~4.5メートルの距離からでも測定できるので、スタッフの感染リスクを抑えつつ旅行客の検温を行えます。N901ヘルメットはアラブ首長国連邦の警察でも導入されており、市中感染の拡大防止に役立っています。

観光地や空港など人が多く訪れる場所は、クラスター(集団感染)が発生しやすいといわれています。そのような事態を避ける手段のひとつとして、熱スキャン技術を搭載したARグラスの活用が広がっています。

ARGO:中国の観光地で感染症対策のため来園者体温をARグラスで測定

まとめ

新型コロナの蔓延により、オンライン化が急速に拡大し、ARやVRを使ったテクノロジーが関心を集めています。3密(密閉空間、密集場所、密接場面)を回避しつつ、リアルイベントと同様の企画やエンターテイメント性に富んだイベントを提供できる点、外出自粛中でもCX(顧客体験価値)向上を図れることから、業種を問わず多くの企業で取り入れられています。


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ARGO(アルゴ)とは、スターティアラボが運営するAR情報配信メディアです。AR(拡張現実)と、行こうを意味するGOをかけあわせてARGOと名付けました。ARに関するトレンドや事例、海外情報、実際のAR体験レポートなどのコンテンツをお届けします。

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