Meta、IKEAの店舗内で体験できる子ども向け教育ARゲーム「Lilla Äventyret（リトルアドベンチャー）」を期間限定でリリース

北欧スウェーデンの家具メーカー・IKEAは、店内で体験できる子ども向け教育ARゲーム「Lilla Äventyret（リトルアドベンチャー）」を期間限定でリリースしました。本企画はMetaおよびARスタジオ・Warpin Realityの協力を得て実施され、スウェーデン国内にある21店舗で体験することができます。

ARでさまざまな海洋生物の知識を学べる

AR体験は店内に設置されたQRコードをスキャンすることで体験できます。スキャンが完了すると、画面にIKEAのコレクション『BLÅVINGAD』(ブローヴィンガード）の生き物がARで出現し、海洋生物の生態や海洋汚染防止について学べるARゲームをプレイできます。またゲーム内のInstagramフィルターを利用し、シャチやタコ、ウミガメといった海の生き物たちとのAR撮影を楽しめます。

出典：Charged公式サイト

ARゲームはMetaが提供するARエフェクト制作ツール「Spark AR Studio」を利用してWarpin Realityが開発しました。イギリスのニュースサイト「Charged」によると、「Spark AR Studio」を活用した大規模なARゲームの実施はIKEA Swedenが初めてということです。ARゲームのリリースにあたり、MetaのJosefine Billström Raasakka氏は「このプロジェクトは、ショッピング体験の一部として拡張現実などのテクノロジーを織り込むことで、イケアでより豊かな顧客体験を生み出す興味深いステップです」とコメントしています。

ブローヴィンガード（BLÅVINGAD）コレクションとは

IKEAが展開する海の生き物をモチーフにしたコレクション。子どもたちの海への関心からインスピレーションを受けた本コレクションでは、幼稚園から小学生くらいの子どもたちを対象に、かわいらしいソフトトイやプリント柄の寝具、小物などがラインナップされています。商品は環境に配慮し、海洋プラスチックを原料にしたリサイクルポリエステルが用いられています。

ARGO編集部のひとこと

IKEAはARを活用したプロモーションを積極的に展開しており、インテリアの試し置きができるARアプリのリリースをはじめ、実店舗でのAR体験など行っています。本事例ではARゲームを店内に導入することによって、店舗内の回遊対策や滞在時間の増加による消費活動により、売上げアップが見込めます。また同社が展開しているコレクション「ブローヴィンガード」の販促PRにもつながり、同コレクションへの訴求効果が期待できます。Metaによると本事例のような大規模なプロモーションは初の試みということで、ARとリアル店舗を組み合わせた施策がどのような効果をもたらすのか、注目を集めています。