AR技術活用によりまるで運転士気分になれる「電車とバスのAR博物館」を体験してみた
本記事ではARアプリ「電車とバスのAR博物館」の体験の模様をご紹介します。「電車とバスのAR博物館」は、東急田園都市線宮崎台駅にある「電車とバスの博物館」の人気設備等を自宅でも楽しめるようARアプリ化したものです。例えば「AR電車シミュレーター」では運転士気分を味わえるなど、博物館にいるかのような体験ができます。
こんにちは。ARGO編集部のタカハシです。
本記事ではARアプリ「電車とバスのAR博物館」の体験の模様をご紹介します。
本アプリは神奈川県川崎市・東急田園都市線宮崎台駅にある「電車とバスの博物館」を自宅でも楽しめるようにしたものです。「電車とバスの博物館」は東急電鉄株式会社が運営する施設で、東急の電車やバスの歴史を学んだり、電車やバスの運転を体験できるシミュレーターやジオラマなどが設置されています。
「電車とバスのAR博物館」では、同施設の展示をARで体験できたり、見どころとなる展示の一部を動画や画像で見ることができ、博物館をまわっているかのような体験が可能です。「AR路線図」と呼ばれる東急電鉄の各線をCG電車が走る様子を見たり、「AR電車シミュレーター」で運転士の目線を楽しむことができるとのこと。
東急線が生活路線かつ鉄道好きとして、これは楽しみです。
アプリをダウンロードしてさっそく起動します。 起動すると電車とバスの博物館に入ったような演出のオープニングムービーが再生されます。
オープニングムービーでは博物館長の古山昌明さんが挨拶をしてくれます。館長のそばには作業着姿の東急電鉄のマスコットキャラクターである「のるるん」くんがいます。
その後、ARコンテンツの置き方について動画で説明があります。オープニングムービーとARコンテンツの置き方はスキップすることもできます。動画での説明が終わると、カメラの画面が開くため、平らな場所にスマートフォンをかざすことで東急線の「AR路線図」が表示されます。ARを描写する場所や拡大率を決めることもできます。
画面にはコンテンツの案内も表示されますが、東急線の各駅の所在地や電車が走っているような光景を見ることができるため、この「AR路線図」だけでもよくみると楽しいです!電車が交差する様子は鉄道ファンにとってはたまらないのではないでしょうか。普段あまり電車を意識したことがない人でも一度じっくり見てみるといろいろな発見がありますよ。
「AR路線図」に立てられた下記のピンが本アプリのメインコンテンツとなります。
- 1.AR電車シミュレーター
- 2.電車とバスの博物館(館内案内)
- 3.東急電鉄ヒストリー
メインコンテンツもさっそく体験してみようと思います!
1. AR電車シミュレーター
AR路線図の多摩川駅周辺に立てられたピンをタップすると「AR電車シミュレーター」が開きます。このコンテンツでは「電車とバスの博物館」の人気コンテンツである8090系の運転台を体験でき、運転士目線で東横線運転時のCG映像を楽しむことができます。
「AR電車シミュレーター」起動時には運転士台が目の前に広がり、スマートフォンを通してシミュレーターの中に入ったかのようなリアルな体験ができます。CG映像だけでなく、速度制御を行うときのベルの音や発車時の音など電車操縦音も聞こえ、耳からも楽しめます。
さらにスマートフォンを持って見回せば、電車の内装もじっくり確認することができ、 運転席のふかふかな椅子や扇風機なども見えました。さらに、外で他のお客さんが待っている姿も再現されています(笑)
2.電車とバスの博物館(館内案内)
AR路線図の宮崎台駅周辺に立てられたピンをタップすると、「電車とバスの博物館」の館内マップが開きました。
館内マップに立てられたそれぞれのピンをタップすると、それぞれの設備の見どころが動画や写真などで紹介されます。本アプリでは7つの見どころが紹介されています。
7つの見どころのうち、おすすめの見どころをほんの少しだけ紹介します!
8090系運転シミュレーター
館内地図の「8090系運転シミュレーター」をタップすると電車とバスの博物館内にある8090系シミュレーターを体験している動画を見ることができます。本設備では同施設の目玉コンテンツで朝ラッシュを再現したモードや各停・急行などを選択できます。
ジオラマ・シミュレーター
模型電車を運転できる「ジオラマ・シミュレーター」を体験している動画を見ることができます。収録された動画内ではアプリ用に撮影された、普段見ることができない角度からの模型走行映像が収録されています。
また、これらの電車のコンテンツ以外にもバスにまつわる見どころが写真で公開されています。
昔のバスに乗ってみよう・バスのしごと
3.東急電鉄ヒストリー
AR路線図の渋谷駅周辺に立てられたピンをタップすると、東急電鉄の歴史と、本施設の歴史が動画とスライドショーで再生されます。ナレーションとともに、東急電鉄のはじまりである目蒲線の写真や、電車とバスの博物館も設立当初の写真から現在の移転先である宮崎台での館内の映像が公開されています。写真や映像があることで当時の様子をリアルに学ぶ事ができます。
アプリ「電車とバスのAR博物館」、いかがでしたでしょうか。
再現された8090系の運転台、とってもリアルでしたね。操縦席が見事に再現されており、まるで操縦席に実際に入ったかのような体験ができました。操縦席は人気で普段の電車でも好きな子は運転席の様子をのぞくもの。本アプリでは外出や順番待ちに並ぶことなく、また、運転手さんの業務に気を遣うこともなく存分に操縦席を楽しむことができますね。
また、東急線の歴史や電車とバスの博物館の館内設備についても動画でわかりやすく学ぶことができる点も印象的でした。ARを導入し、動画を再生することで図や文章だけではわかりにくい内容もイメージがつきやすくなります。さらにアプリだけで楽しめる撮り下ろし映像が収録されているという工夫もあり、ファンにはたまらないものとなっています。すでに来館した方でも新しい発見となりますよ。
乗り物に興味を持ち始めた小さなお子さまとご家族や、鉄道やバス好きまで幅広い世代で楽しめるコンテンツではないでしょうか。本アプリは2021年3月31日(水)まで無料配信となっています。自宅でも楽しめるようにと開発されたものですが、家での使用はもちろん、いつでもどこでも楽しめます。
それでは!
INFO
ARアプリ「電車とバスのAR博物館」
【ストアURL】App Store(iOS) / Google Play(Android)