本格アクションブラウザRPG「カルマオンライン」 ファンが歓喜した期間限定のデジタルイベントとは
PCブラウザで手軽に楽しむことができる3D本格アクションRPG「カルマオンライン」。人間と悪魔が抗争する世界を舞台にした人気オンラインゲームです。このカルマオンラインの期間限定イベントにARが活用されました。
2018年4月1日(日)から7月5日(木)までの間、ゲーム内で表示されるマーカーに COCOAR アプリをかざすと、キャラクターの声優(酒井広大・亀山雄慈・ 土岐隼一・横山遵・小笠原仁)からの日替わり応援メッセージ動画を視聴できる企画です。闘争心を掻き立てる熱いメッセージや、長時間プレイをしている人に向けてリラックス方法など、毎日見たくなるようなオリジナル動画が配信されました。
「カルマオンライン」とは
〜魔を借り、魔を狩る、業(カルマ)を背負いし者の物語〜
「カルマオンライン」は強大な悪魔軍と戦うデビルハンターたちを主人公とした3DアクションRPGです。PCブラウザゲームでありながら、驚異の爽快感を味わえる楽しさと、圧巻のグラフィックが魅力。倒した悪魔の力を収集し召喚することで自分のスキルとして使うことが出来るやりこみ要素も詰まっているため、コアなゲームユーザーはもちろん、オート戦闘システムを活用することで初心者にも楽しめるゲームとなっています。
特にキャラクターの作り込みにこだわりがあり、メインキャラクターのセリフや声のキャスティングだけでなく、村人や店の主人といったノンプレイヤーキャラクターの設定も作り込まれており、ユーザーがゲームの世界観に入り込めるような工夫がなされています。
カルマオンラインは中国で開発されましたが、ゲームのリリースは日本が初。そのため、日本のゲームユーザーに興味を持ってもらうための施策として、NHN ハンゲーム株式会社の公式キャラクターである「ブニャ」に音声を実装。ブニャの音声実装はカルマオンラインが初となりました。
カルマオンラオインがARを採用した経緯とは?
ARを活用したリアルイベントやキャンペーン企画は増えています。しかし、ゲーム内にARの仕掛けを設定する施策の前例はありませんでした。そこで、PCブラウザゲーム × スマートフォンのコラボを実現することでユーザーの興味を引くことができるのではないかと考えたそうです。
コンテンツを声優からのメッセージ動画した理由は、年々高まる声優ブームを意識。出演している声優の声を聞きたくて、ゲームを始める層も多いのだとか。オンラインゲームでは、毎日ログインすることでアイテムやゲーム通貨がもらえる「ログインボーナス」が主流。ログインボーナスをユーザーに付与することが、毎日プレイしてもらうための戦略の1つとなっています。声優ファンたちへも「ログインボーナス」として、何かプレゼントしたいと考えたことが、今回の施策のきっかけになったそうです。
カルマオンラインを運営するACCESSPORT 株式会社 のご担当者は今回の施策を終えて、取引先からの反響が大きかったことに驚いたそう。今回の施策をきっかけに、今後はプロモーションの枠を超えて、よりゲーム自体と連携のあるAR施策を実施したいと考え、同社が提供するダークファンタジーMMORPG『League of AngelsⅡ(リーグオブエンジェル)』においても、ARを活用しています。
2018年5月登場した新キャラクター「神の使者・ムム」のキャンペーンにて「ムム様のAR運勢占い」が登場。ゲーム画面に表示されるARマーカーをかざすことで1日1回無料で占うことができ、ゲーム内コインを消費することで占い回数を増やすことも可能。 また『League of AngelsⅡ』のオリジナルデザインのTカード発行キャンペーンでも活用され、カードにARアプリをかざすと新キャラクターのGRシルビアを演じる伊波杏樹さんの限定スペシャルボイスが視聴できる仕掛けを設定しています。
日本におけるPCゲームの現状とは
スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスが世の中に浸透しきったいま、PCゲームの市場はどうなっているのでしょうか。
東京ゲームショウ2017に登壇した、「DMM GAMES」 企画営業本部 本部長の林 研一氏の講演を参考にすると、DMM GAMES会員のデバイス内訳は、PCが58.1%に対し、モバイル41.9%。男女比は、男:女=8:2と、男性ユーザーがメイン。しかし、女性ユーザーは年々増加しているそう。その理由は、「刀剣乱舞」や「文豪とアルケミスト」など、女性ターゲットを意識したゲームのヒットが影響しています。デバイス別の消費内訳を見ると、PCが72.5%に対し、モバイルが27.5%。その売上げのほとんどがPCユーザーによるものとなっています。
林氏によると、PCとスマートフォンの両方で配信をし、データを連携できる「マルチデバイス対応」はユーザーとの幅広い接触が可能なため、大きな売上げが見込めるそう。大ヒットした「刀剣乱舞-ONLINE-」や「艦隊これくしょん-艦これ-」が例といえます。
また、DMM GAMESのプラットフォームのみで配信していたゲームを、App StoreおよびGoogle Playで新たに配信したところ、アクティブユーザーが増え、全体の売上げが146%の成長となったそうです。この数字を踏まえ、同社では「スマートフォンアプリのPC展開」も強化していくとのこと。
今後は「女性ターゲットを意識したゲーム」「マルチデバイス対応」といった言葉が、PCゲーム市場の重要なキーワードといえるかもしれません。
INFO
ARアプリ「COCOAR」
【ストアURL】App Store(iOS) / Google Play(Android)