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前橋文学館のAR企画で「呪怨」「犬鳴村」の清水監督の世界観を体験してみた!

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群馬県の前橋文学館では、展示にARが活用されています。本記事では、2020年1月から開催されている企画展「怖いを愛する-映画監督・清水崇の世界」展でのAR企画に関して体験の様子をご紹介いたします。


こんにちは!ARGO編集部のちかです!

今日は前橋文学館で開催されている企画展「怖いを愛する-映画監督・清水崇の世界」展にやってきました!なんでも、展示の中にARが活用されているとかっ!!!どんなコンテンツが待っているのかとても楽しみですね。


※本記事ではAR企画についてのネタバレが含まれています。

※AR企画が実施されている、企画展「怖いを愛する-映画監督・清水崇の世界」展は新型コロナウイルスの影響での休館に伴い、会期が変更・延長されています。詳細は前橋文学館ホームページでご確認ください。

AR企画が開催されている前橋文学館

早速行ってみましょう!

展示室に入ると監督のこれまでの作品が展示されています!!!改めてみるとこんなにたくさんの作品があるのですね…。そして正面の壁にはなにやら企画展のお札で封印された扉が…!しかも扉の前にはキャンプで使うような椅子があります。血の手形もあって、こ、怖いんですが…!?

ARマーカーになっている壁一面の展示

あっ!これはまさか、清水監督の座る椅子なんでしょうか。。これはぜひ私も座って監督気分を味わなければ…!!

なんてお気軽な気持ちで近づいてみると、『伽椰子/俊雄と写真が撮れる』というパネルがたっていました。なるほど、この壁全体がARマーカーになっていたんですね!!

AR企画のパネル

早速後ろに下がって、壁全体を読み取ってみます。

すると…、男の子が出てきました!!!!

椅子の上にARで登場する体育座りの男の子

この子が俊雄くんでしょうか?なんと椅子に腰かけています。おっと、わたしが腰かけていたらこの子を潰してしまうところだったんですね…。

実はホラーものが大の苦手なわたし。少しゾッとしちゃいました(笑)

椅子の上に体育座りの男の子が座っているAR写真

「伽椰子/俊雄」ということは、ほかにもコンテンツがあるのでしょうか??もう一度かざしてみます!

壁の横に男の子が立っているAR写真

別バージョンが出てきました!今度は壁の横にたっていますね!これは同じように横にたって写真を撮れば、いい記念写真になりそうです~!

写真を撮って、展示物を見ながら順路を進んでいくと、今度は、壁際に盛り塩とお札が…!!

壁際に盛り塩とARマーカーになっているお札

まさかここでも…?と思っていると、やっぱり壁に貼り紙がありました。

壁に貼られたAR企画の説明書き

かざしてみると、体育座りをした男の子が現れました!

お札の上にARで現れた体育座りの男の子

上からかざすので、男の子も上から覗きこんだときのようなアングルで現れます。これは臨場感がありますね…。。心の準備をしてからよんでも、ちょっとヒュッとなります(笑)

さて、実はもう一ヶ所ARが楽しめる場所があるそう…。いや、もう展示はあらかた見せていただいたのですが、いったいどこに…??

と、出口でもある階段の横に、またしてもパネルが…!なになに?『このかいだんうつすべからず』…。

もしかしてここでしょうか!禁止されているということで少し怖い気もしますが、古今東西止められると気になるのも人の性ということで、とりあえず階段にARアプリを向けてみることに。

階段wpスキャンする様子

すると…、髪の長い女の人が階段の上から這ってきています…。。え、まって、近づいてくる系!?!?…、あ、なんだ画像!画像ですね!ひとまず安心しました(笑)

階段の上から這ってくる女の人が写ったAR写真

まさかこれもいろんなパターンがあるのでしょうか。ちょっとずつホラーコンテンツに慣れ始めたわたしは調子にのって読み取ってみました!……どうなるのかも知らずに…。

…心の準備はいいでしょうか?出てくるコンテンツをご紹介します。

まずは最初の壁でもお会いした男の子と…、先ほどの女の人!

階段で出現するAR写真

……!まってください!!!やっぱり近づいてきたじゃないですか…!!!…ん??でも、この女の人、よく見ると笑顔ですね。。え、手も振っている?…、お、お知り合いですか…??いやそれもそれで怖いですが(笑)

そして…、

階段で出現する画面いっぱいに女の人が広がるAR写真

いや、本当にまってください。ち、近い!!!!!パーソナルスペース狭すぎですか!なんともフレンドリーですね(現実逃避)!!

この近さは、、今絶対目の前に立っていらっしゃるなあ(^-^;

怖すぎてスマートフォンを落とすかと思いました…。ホラーコンテンツはやっぱりARだと臨場感が増しますね…!見えないはずのものが、ARアプリを通して見ると、見えてしまう、ってところもホラーにぴったりで恐怖感が増すからでしょうか…?

ドキドキなARコンテンツ体験でした!!!!!

今回、前橋文学館の高坂さん、橋本さんと、AR制作を担当している株式会社五光の田村さん、荻原さんにもお話を聞くことができました!

インタビュー


ちか
:本日はお話を聞かせてくださるとのことで、ありがとうございます!早速ですが、ARを展示に活用しようと思ったきっかけはなんですか??

高坂さん:1年ほど前、別件で五光さんと打ち合わせをしている際に、前橋市の隣の佐野市で、ゆるキャラである「さのまる」のAR企画が実施されていると伺いました。話を聞いているうちに、文学館でも使えるのではないかなと感じたことがきっかけです。最初はARは2次元的なものしかできないと思っていたのですが、動画や3Dも表示させることができると分かり色々なことに活用できると思って、検討するに至りました。これまでにパンフレットにARを仕込んで企画展を盛り上げる演出や、文学館をめぐるARスタンプラリーにたびたびCOCOARを活用してきました。現在は企画展「怖いを愛するー映画監督・清水崇の世界展」を盛り上げるために活用しています。

ちか:そうなのですね!実際にARを展示に活用してみての反響はいかがでしょうか。

高坂さん:今回は今までのAR企画の中でも一番反響がありました!ホラー映画を扱った企画展なので、ターゲットは映像が好きな人、ホラーが好きな人なため、ARとの相性が良かったと感じています。見えない、いないはずのものが出てくるというARの性質と幽霊の性質が合っているんじゃないかなと。 SNSに上げてくれた人がいて、実際に伽椰子と同じポーズをして写真をとったり、自分の膝に俊雄を載せて写真をとったり…皆さん色々なお写真をとって楽しんでくださっています。

ちか:ありがとうございます。今回の展示でのARコンテンツについて、作成時のエピソードや力を入れた部分はありますか?

高坂さん:AR企画を初めて最初の頃は、どこにARマーカーか仕込んでるのか分からないユーザーが多くいらっしゃったため、パネルで案内を出したりとアナウンスをしっかりするようにしています。今回の展示でも順路の一番最初の壁にアプリダウンロードの案内を出すようにしました。そのおかげもあって、沢山の方にARを楽しんでいただけています。

今回の企画では、清水監督の「怖さと笑いは紙一重」という考えを体現するように、怖いだけでなく、笑って楽しんでもらえるようなコンテンツを登録しました。COCOARのランダム再生機能で、怖いものから、笑えるものまで1つのマーカーから複数のコンテンツを楽しんでもらえるようにしています。

ちか:私はホラーが苦手なので、今日はドキドキしながら来たのですが、いろんなコンテンツを楽しむうちになんだか楽しくなって、次は何が来るのかワクワクしてしまいました!そうして油断したときに怖いコンテンツが来たり…。。すごく楽しかったです。コンテンツを作成された五光の田村さんと萩原さんはいかがですか?

田村さん:コンテンツの作成の際には、実際にユーザーがスマートフォンで見た時に、「本当にここに(怨霊が)いるんじゃないか?」と思ってもらえるように、ARコンテンツは階段の上や椅子の上など、特定の場所に表示されるように設定しました。伽椰子と俊雄の写真は表示されるように設定した場所でキャストにポージングしてもらい、スマートフォンを使って撮影することで、その場の明るさや画質を追及してリアリティーを出しました。

ちか:初めのコンテンツで、椅子と出現する男の子の位置がぴったりだったので本当に驚きました!!出てきたコンテンツすべてが周りの景色にとても溶け込んでいて、あまりの臨場感にスマホを投げそうになりましたよ(笑)

高坂さん:実はARコンテンツとして出てくる怨霊の伽椰子と俊雄は職員やその家族なんです。自分たちで血糊や白塗りメイクして本物のように演出しています(笑)

ちか:そうだったんですね!実際に映画に出てくる方々なのかと思って、おどおどしていました!メイクもすごく怖いですよね…。

萩原さん:ARマーカーの登録も文学館の実際の階段や壁いっぱいのパネルなど風景をマーカーにしたので、その日の天気や照明の明るさを考慮して、企画展開始の前日まで調整に調整を重ねてマーカーを作成しています。うまく表示がされて安心しました。

ちか:階段は、後ろからの光もありますよね!何度読み込んでもきちんとスキャンできてスムーズに体験できました~!!

他に、ARでやってみたいことは何かありますか?今後の展望を教えてください。

高坂さん:そうですね。今度、目の不自由な方や耳の不自由な方にも展示を楽しんでもらえるようにパンフレットにARで展示の解説をつける予定です。また、こちらはまだ決まっていませんが、今までは企画展のみで使用していたARを常設展でも使ってみたいと思っています。3Dコンテンツにも気になっています。

橋本さん:以前も壁一面の作品にかざすと作品の文字が崩れるAR動画をつくったのですが、壁を使った展示や常設展が多いので、壁にマーカーを仕込んで楽しんでもらえるような演出がARでできればと思います。また、文学館の館内にはWi-Fi環境がないので、COCOARを入れたスマホを貸出できれば、もっとたくさんの方に楽しんでもらえるのかなとも考えています。

ちか:今後の展示も楽しみです!本日はありがとうございました!!

まとめ

インタビューの中で高坂さんの言葉にもありましたが、ARはホラー企画と相性抜群です。ホラーだけでなく、ARは様々な世界観の構築や臨場感を増すためのコンテンツとして活用されています。

今回のコンテンツも現実世界で見えなかったものが、アプリを通すといきなり見えるようになって、ドキドキしてしまいました。

最後に、もう出るコンテンツわかっているので、こわ、怖くないもんね!!と、いろいろなお遊びAR写真をいくつか撮影してみました。

遠近法で撮影した様々なAR写真

こうしてみると、けっこう可愛らしいのかも…??

みなさんもぜひ前橋文学館で試してみてくださいね。

※AR企画が実施されている、企画展「怖いを愛する-映画監督・清水崇の世界」展は新型コロナウイルスの影響での休館に伴い、会期が変更・延長されています。詳細は前橋文学館ホームページでご確認ください。

それでは!

INFO

ARアプリ「COCOAR2」

関連リンク

  1. 前橋文学館

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