ARスマートグラス×5Gネットワークで現場作業を支援 サン電子とドコモがBtoB向けにソリューションを提供
「AceRealⓇ for docomo」はARスマートグラスを用いたサン電子の事業「AceReal」とNTTドコモの5Gネットワークがセットになったソリューション。ARスマートグラスを装着した作業現場スタッフと遠隔地にいるスタッフ間でリアルタイムの映像や音声を共有することができます。
ARスマートグラス「AceReal」は、ヘルメットと同時に装着でき、防塵防滴IP54準拠で、40℃の高温環境でも動作が実証されています。両眼ともシースルーレンズのため、作業の邪魔にならないほか、ARグラスとしては比較的めずらしいMade in Japan。日本語のマニュアルや日本人によるサポートサービスが用意されています。
「AceReal」を活用することで、遠隔地にいる指示役のスタッフが、現場スタッフの作業に必要な指示書や写真、動画などをスマートグラスに表示させるなど、リモートでの作業をアシストすることが可能。指示役のスタッフが作業状況を把握することもできるため、現場作業者の経験が浅い場合でも、安全かつ効率的に作業を進められます。
遠隔地にいる指示役のスタッフと作業者とのタイムロスのない円滑なやりとりは、専用アプリケーション「AceReal Apps」を使用することで可能になります。ドコモ網内に設置したクラウド基盤である、ドコモオープンイノベーションクラウドⓇ上にあるため、高速かつセキュリティの高い5G通信が実現しました。
初期設定はすべてドコモにお任せでき、イニシャルコストは3,000円から、ランニングコストは月額30,000前後からとなっています。
ARGO編集部のひとこと
業務支援としてAR技術を活用した製品が増えています。メリットの一例としては、オフィスと作業現場をリアルタイムで共有することで交通費・出張費などのコスト削減が期待できます。さらに、ベテラン技術者から若手への技術伝承の効率化や安全対策などにも。また、今後も継続が必要な新型コロナウイルス感染症予防としてのソーシャルディスタンス対策としても有効といえます。