ARでアンネ・フランクの部屋に入れる。国際寛容デーに差別や偏見を伝えるアプリ「The Bookcase for Tolerance」登場
アンネ・フランクハウスは国際寛容デー(11月16日)に合わせてARアプリ「The Bookcase for Tolerance」の提供を開始しました。アンネ・フランクハウスが国際寛容デーで提供したARアプリを起動すると、アンネ・フランクが実際に生活した部屋をAR上でのぞき見ることができます。
アンネ・フランクは「アンネの日記」を書いた人物であり、第2次大戦時にナチスドイツがユダヤ人を迫害したホロコーストの犠牲者として世界中で知られている人物です。
本アプリは、そんなアンネ・フランクが生活していた部屋をARを使ってリアルに再現しており、部屋の中に入り探索が可能です。オブジェクトを触ると、当時の回想を言葉と映像で確認できます。
寛容の必要性を考えさせる。「The Bookcase for Tolerance」
差別のない世界を目指すアンネ・フランクハウスは、「偏見や差別に対抗する最善の方法は教育である」と考えて今回のプロジェクトを進めました。 そして国際寛容デー(11月16日)に発表された「The Bookcase for Tolerance」は、ARを使い画面の中と現実をつなげ個人レベルで登場人物とつながれる、強力な教育ツールであると語っています。
アプリではアンネ・フランクの部屋のほか、現代で「異なる」と見なされる人々の部屋が用意されており、部屋に入ると、それぞれの人々が抱える現状、思考などが垣間見れます。
アンネ・フランクハウスは本アプリを通じて、アンネが体験した過去の出来事のほか、今まさに進んでいる「本物の物語」を共有し、偏見や差別、そして寛容さについて考えるきっかけを提供したいとのことです。
ARGO編集部のひとこと
ARは視覚的に訴えられ、必要であれば映像や音を流すこともできるため、記憶に残りやすく、学びと相性の良いコンテンツです。今までにも、さまざまなAR×学び・教育コンテンツが提供されてきました。今回のようにアプリを通じて学びを促す目的で使われるほか、博物館や美術館の展示補助としても活用されています。
INFO
ARアプリ「The Bookcase for Tolerance」
【ストアURL】 App Store(iOS) / Google Play(Android)