スマホをかざすと絵画が動く!ロンドン美術館にてARアートが導入
Facebook社が提供するARエフェクトツール「Spark AR」が、ロンドンの現代美術館・テートモダンに導入されました。来館者はスマートフォンからInstagramアプリを使い、ARが反映された芸術作品の数々を楽しめます。
出典:MoguLive
適用されるARエフェクトは作品によって異なり、たとえば19世紀の作品『Fishing upon the Blythe-Sand, Tide Setting In,』では、同作品がAR上でバラバラになるという、衝撃的なエフェクトが実装されています。これは『Fishing upon the Blythe-Sand, Tide Setting In,』に関する実際のエピソードが反映されているそうです。
出典:MoguLive
ジョン・シンプソン作『Head of a Man』の場合、モデルの人物の目がカメラに合わせて移動。ユニークな双方向性を感じる体験も用意されています。
ARエフェクトは上記作品を含めた8つの作品に対応しています。なお、Facebook社によると歓迎のメッセージと館内マップも表示されるとのことです。
「Spark AR」を導入したテートモダン美術館は、ロンドンのテムズ川沿いに建つ、20世紀以降のアート作品が集まった近現代美術館です。ピカソやダリをはじめとした有名画家から、今をときめくアーティストまでいろいろな作品を見ることができます。美術館はかつて発電所だった建物を利用しているため、巨大な吹き抜けがあるボイラーハウスなどがあり、建物自体も見どころとなっています。
ARGO編集部のひとこと
世界各地の美術館でARを取り入れたアートがどんどん増えています。ARを取り入れることには若者の美術館離れを防ぐ狙いがあるそうです。またARアートを取り入れることによって、ただ絵画を見て鑑賞するだけでなく、実際にスマホでかざして体験するというアクションも増えるため、より来場者の心に残りやすくなるという利点があります。