AR防災アプリ「石巻津波伝承アプリ」を使った津波防災イベント「南浜・門脇ツアー」が石巻市で開催、ARで理解深める
AR防災アプリ「石巻津波伝承アプリ」を使って東日本大震災の被害や教訓、津波防災の大事さを学ぶイベント「南浜・門脇ツアー」が、2021年10月10日(日)に石巻南浜津波復興祈念公園周辺で開催されました。本イベントはAR防災アプリを利用しながらガイドの説明を聞き、市の震災遺構として整備が進む旧門脇小の校舎やプール跡地などの南浜・門脇地区を歩くというもので、アプリを通して震災に対する理解を深めました。
AR防災アプリ「石巻津波伝承アプリ」は津波による被害状況や、石巻の「過去・現在・未来を」伝えるアプリです。東日本大震災を記録し、伝承するためのツールとして公益社団法人3.11みらいサポートによって開発されました。
本イベントで参加者は、要所ごとで立ち止まり、スマートフォンやタブレット端末で本アプリを起動させ、住民らが震災直後に撮った行動や震災前後の地区の風景を映像と写真を照らし合わせながら、震災・防災に対する理解を深めました。
県が主催する「学ぼう津波防災inみやぎ津波伝承館」の一環として、一般社団法人石巻観光協会が実施した本イベントは、石巻市などからオンラインを含め14人が参加。参加者は「アプリなどがあれば次の世代に伝わりやすく、広まるのでいいと思った」とコメントしています。
AR技術を活用することで、情報を視覚化しわかりやすく伝えられるというメリットがあります。東日本大震災を知らない世代にも、ARアプリを通して関心を持ってもらい、リアルな震災時の状況を理解してもらうことができそうです。
ARGO編集部のひとこと
ARはその時の状況や風景をリアルに再現し、より臨場感を持って当時の状況を追体験できるため、文字や口頭の情報だけでは想像しづらい状況も感覚的に理解できるようになります。没入感のあるAR体験を通して、ユーザーの防災意識を高めることにもつながります。AR防災アプリの利用は、これから起こると予想されている地震に備え、対策を始めるきっかけにもなりそうです。
INFO
ARアプリ「石巻津波伝承アプリ」
【ストアURL】 App Store(iOS) / Google Play(Android)