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ARで洪水・土砂災害を疑似体験!水災に備える「災害体験AR」を共同開発

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ARで洪水、土砂災害などの疑似体験ができる「災害体験AR」を東京海上日動と東京海上ディーアールが共同開発しました。AR技術を活用した災害体験は、スマートフォンのカメラ機能を利用して、河川氾濫による浸水や降雨による土石流などを可視化できます。

ARで洪水・土砂災害を疑似体験できる「災害体験AR」を共同開発

出典:東京海上日動・東京海上ディーアール ニュースリリース

「災害体験AR」の特徴

全国から集めた国管理河川の想定浸水深を独自に整備したハザードマップ情報と連携。「1000年以上に一度」と「100〜200年に一度」の規模の降雨による災害をARで再現しています。日本全国が対象でどの地点も可視化できるため、離れて暮らす家族とリスク共用することも可能です。

「洪水」「土砂災害」の疑似体験が可能

■洪水

  1. ①地点を設定して体験
    • 現在地の浸水深をGPS機能で自動抽出して、ARでリスクを可視化できます。自宅や会社など、自分で地点を設定して想定される浸水を疑似体験することも可能です。
  2. ②深さを設定して体験
    • 30cm・50cm・1m・2m・3mからユーザー自身で水の深さを選んで洪水を体験できます。

■土砂災害

  1. ①地点を設定して体験
    • 「洪水」同様、現在地および設定した地点の土砂災害をGPS機能で自動抽出してリスクを可視化できます。
  2. ②災害を選択して体験
    • 崖崩れ・地すべり・土石流の3種類から疑似体験したい項目を選んで、災害を視覚的に認識できます。


防災教育への利用やアプリとの連携を予定

本コンテンツは、小学生の防災教育や自治体・企業と連携した住民への提供、スマートシティでの活用などを予定。8月以降はホームページやモバイルアプリ「モバイルエージェント」を通じた展開も計画されています。また、日本企業の多いタイの浸水深を可視化することも可能なので、今後はニーズに合わせてグローバルな展開も予定しているとのことです。

ARGO編集部のひとこと

近年、台風や豪雨などによる水害が全国で多発しています。本コンテンツもそんな水災のリスクを「自分ごと」として感じてもらうため、また災害発生時に適切な行動をとってもらうために開発したとのこと。
ARなら水害をリアルに再現できるので、事前に住んでいる地域の状況を把握するのに適しています。また、視覚的に認識できるので、インパクトがあり、印象にも残りやすくなるでしょう。最近では、大分県静岡県などの自治体も積極的にAR技術を災害アプリに活用しています。

INFO

関連リンク

  1. 東京海上日動・東京海上ディーアール ニュースリリース

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