ARによるヘアカラーシミュレーションの活用で毛束色見本廃止へ！花王の取り組みでプラスチック削減

ARによるヘアカラーシミュレーションを導入し、ヘアカラー・ヘアマニュキアの店頭毛束色見本の提供を2021年10月以降終了することを花王が発表しました。毛束色見本を廃止することで年間約56トン使用していたプラスチックの削減が見込め、ユーザーは代わりに導入されたARヘアカラーシミュレーションを利用することで、自分の髪で色味を体感して自分により似合うヘアカラーを見つけることができます。

出典：花王　ニュースリリース

ARヘアカラーシミュレーションは、商品パッケージの裏面や店頭POPに記載されたQRコードを自身のスマートフォンで読み取ると、バーチャルで自分の髪色を試すことができるというもの。本取り組みは2020年10月に発売された「ブローネルミエスト」シリーズで先行実施され、導入直後より好評の声が多く、今回髪色選びのサポートツールとして選ばれました。

全てのヘアカラー・ヘアマニュキア製品において環境配慮の観点から2021年10月より毛束色見本の提供を終了することになった花王は、社会や消費者へのより良いサービス・製品の提供に向け、事業戦略にESGの視点を導入。環境にも配慮した新しい価値提案によって快適な暮らしに貢献していくとしています。

ヘアカラーシミュレーションにARを活用することで気軽に自分に似合う色味をチェックすることができ、利用者の満足度向上と同時に環境保全をも実現する本サービスは、今後様々な業界で展開してくことが期待されます。

ARGO編集部のひとこと

AR技術は商品の持つ色味や質感などを忠実に再現することができるため、ヘアカラー以外にもカラーコンタクトや化粧品、衣類のシミュレーションなど美容・ファッション業界において様々な形で導入されています。AR技術を活用することで気軽に試すことが難しいヘアカラーも簡単にシミュレーションすることができるほか、長引くコロナ禍において非接触で利用できる点も大きなメリットで、現在幅広い業界で注目を集めています。