ARを2本の指で自在に操れる小型コントローラー「LITHO」を英国のスタートアップが開発
AR(拡張現実)の物体を指先で簡単に操作できる小型デバイス「Litho」を英国のスタートアップが開発しました。ARを操作できるコントローラー「Litho」は、専用のスマートフォン用アプリ「Diorama」を使うことで、誰もが簡単にプロ並みの視覚効果を制作できます。
出典:「Litho」製品サイト
ARを指先だけで操作
「Litho」は2本の指ではさむ形状の小さなデバイスで、裏側にはトラックパッドとモーションセンサーが装備されています。
ユーザーはARで映像を表示させたバーチャルな世界を片手で操作しながら、もう片方の手にiPhoneを持ち、ARの動きを確認することができます。いわば、iPhoneが“ARメガネ”のような役割を果たす仕組みです。
さらに専用アプリの「Diorama」を使えば、3Dアーティストがレンダリング(生成)したさまざまな小道具を目の前に映し出し、空間でドラッグする動作をするだけで自在に動かすことができます。
プロ並みの視覚効果を誰もが手軽に
オブジェクト同士を“接触”させることもできるので、たとえば、部屋の中を飛び回るARのコウモリが急降下して、ピラミッド型に積み上げたCGのトイレットペーパーをなぎ倒す、といった視覚効果を実現できます。
また、たとえば「スマートフォンのカメラを通してダイヤの指輪を試着する」など、「Litho」でARを操作すればリアル店舗に負けないサービスも実現可能。ロックダウン下の英国で期待を集めています。
ARGO編集部のひとこと
「Litho」若干26歳の開発者・マーティンがTikTokで動画を撮影する若年層ユーザーの声を活かして開発しました。専用アプリ「Diorama」と組み合わせれば誰もが手軽にプロ並みのエフェクトを実現できることから、インフルエンサーによるSNSでの利用にとどまらず、映画製作の世界に革新をもたらす可能性がある技術として注目されています。