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AR・VR・ウェブ・リアルで錯綜させる新しい展覧会「辺獄への遡行」開催

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AR・VR・ウェブ・リアルなどの複数メディアを用いて重層的な空間を出現させ、新たな干渉体験ができる展覧会「辺獄への遡行」展が2020年9月12日~23日まで開催されました。

小西葵の作品をARで閲覧している様子

出典:瓜生通信

作品の一部はARで設置されており、会場内に設置されたQRコードをスマートフォンやタブレットで読み込むことで、各作品が実空間に設置されたように感じられます。QRコードはサイトにも掲載されていて会場に足を運ばずとも、ポスト・トゥルース時代に沿った作品を楽しむことができます。

REMAの作品をARで閲覧している様子

出典:瓜生通信

本展覧会は、京都芸術大学学内ギャルリ・オーブで開かれた、京都芸術大学教員で現代美術作家・ヤノベケンジのゼミ生(アーティストグループ名「未発見ノ子供達」)の企画したグループ展。コロナ禍で変容を迫られている「展覧会」の形を問うというテーマで作られました。未曾有のパンデミックの危機にさらされ、制作や展示の環境を奪われた学生たちが、この状況をそれぞれどのような形でサバイブしていくかを一望できる内容となっています。

現実空間・AR/VR空間・Webサイトなど、さまざまな媒体を行き来し、複数の空間や時間軸を1つの展覧会として圧縮する事により新たな鑑賞体験を創造。「新しい展覧会の形とは?」という根源的でありながらも先鋭的な問いかけにいち早く切り込むことに挑戦したといいます。

展覧会3.0「辺獄への遡行」VR空間上に作られた展覧会の映像

指導教員ヤノベケンジ氏は「とんでもない展覧会を学生たちが作りあげたと思っています。現実と仮想の判別がつかない鑑賞体験はいままで経験のない不思議な感覚でした。デジタルネイティブ世代の新しい表現概念の誕生を予見させます。自粛生活を迫られながらも若いクリエイティブなエネルギーは抑えきることはできなかった、という事ですね。実際のそしてネットワーク上の展覧会両方を是非鑑賞していただければと願います。」と述べています。

ARGO編集部のひとこと

美術館や美術展のフィールドでもARを活用し、美術表現を行う事例が増えてきています。モニュメントなどの展示が3Dで見れるようになっていると、拡大・縮小・回転も可能になり展示会でみるのと同じように閲覧することができます。 今後もこうしたARやバーチャルを活用した展示が増えていくと考えられ、美術という場での動向が楽しみですね。

INFO

展覧会3.0「辺獄への遡行」

開催期間・開催日:2020年9月12日〜23日

場所:京都芸術大学 学内ギャルリ・オーブ

関連リンク

  1. 展覧会3.0 辺獄への遡行

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