ARで児童の防災意識の強化!小松市消防本部によるジュニア防災士認定制度
石川県小松市消防本部は、ARを導入した本物に近い災害現場の状況を伝えていく講習会を開いて小学生の防災強化を図り、独自の「ジュニア防災士」制度を設けます。受講者には認定証が贈られるとのこと。
ARで行う講習会では水害や火災の現場を再現した映像が映し出されるゴーグルを付けて体感します。画面に表示される燃え盛る炎や押し寄せる濁水などリアルな光景を目の当たりにすることで災害の恐ろしさを児童に伝えることができます。
他にも講習会では、同本部の職員が土のうの作り方やロープの結び方を指導したり、煙中体験を行ったりするほか、小松市を含む全国の自然災害についても併せて学びます。講習を修了した児童には認定証を手渡すとのこと。
小松市では小学4~6年生を対象にした市少年消防クラブがあり、防災研修や消防本部のキャンペーン活動に参加しています。今後もジュニア防災士認定制度と合わせ、幼少期の防災教育に力を入れていくとしています。
小松市は比較的自然災害が少ない地域だとしていますが、同本部の担当者は「被災した経験が少ない分、幼少期の教育が一段と大切になる。学んだことを生かし、将来防災士となって活動してほしい」と語っています。
ARGO編集部のひとこと
近年多くなっている気象変動による災害発生に対応するため、いつ起こるかわからない災害をARで疑似体験し、訓練を行うことで、防災意識の向上を目指しています。また、他の人と助け合い被害拡大を防いだり、救助・支援が行える人員づくりにも役立てています。 現在、ARを活用したバーチャル避難訓練や防災教育が増えてきています。「CERD-AR」では地図データをもとにより現実的な災害体験が可能です。