ARや最新技術で原発事故の現状伝える、廃炉資料館が18年11月末に福島にオープン
ARや発光ダイオードビジョンといった最新の技術を用いた展示をおこなう「東京電力廃炉資料館」を開館することを、2018年7月27日、東京電力ホールディングス株式会社が発表しました。
この施設は、事故前に原子力発電所のPR施設として使われ、現在は原発の視察拠点となっている福島県双葉郡富岡町の「旧エネルギー館」を改装し、福島第一原子力発電所の事故や廃炉の現状を伝える目的で同年の11月末に設置される予定です。
資料館は2階建てで、およそ1900平方メートルの展示スペースを想定しています。
1階資料室では、「福島第一原子力発電所とつなぐ」展示として、進捗していく廃炉に向けた安定化対策を紹介するとともに、膨大な廃炉作業の現状を可視化し、最新・リアルタイムな情報を伝えていきます。2階資料室では、「原発事故の記憶をつなぐ」展示として、事故の進展と事故対応へのさまざまな取り組み、外部電源復旧に至るまでの経過や反省と教訓を総括します。
東京電力は、福島原子力事故を後世に伝え、安心した復興を支援していくために、2020年に福島県が双葉町へ開設予定のアーカイブ拠点施設をはじめとする関係施設や周辺地域等との連携を強めていくとのことです。
ARGO編集部のひとこと
一般の方は普段立ち入ることができない、原子力発電所内部のような場所を可視化するためにAR技術が活用されています。人間が干渉できない場所の再現手段としてARは活躍できます。