ARスタンプラリーで伊香保を満喫、『頭文字D』の聖地・群馬県伊香保温泉が地域活性化プロジェクト
人気漫画『頭文字D』のARスタンプラリーが地域活性化に活用されています。
群馬県渋川市は、走り屋の若者たちを描いた人気漫画『頭文字(イニシャル)D』の舞台のモデルとなった地域です。 「『頭文字D』地域活性化プロジェクト」と題されたこのプロジェクトは、JTBが早稲田大学、渋川伊香保温泉観光協会、ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)と共同して企画し、7月2日から伊香保温泉にて開催しています。
伊香保温泉を訪れた人に楽しんでもらえるように様々な企画が用意されており、JTBが運営する旅行予約サイト「るるぶトラベル」に特集ページを掲載し、温泉内の約20軒の旅館・ホテルで『頭文字D』のロゴが入ったオリジナルカードホルダー付き宿泊プランを販売します。
また、SMCが運営するスマートフォン・タブレット向けアプリ向けアプリ「舞台めぐり」のコンテンツに『頭文字D』が追加されました。漫画にも登場する6ヵ所がチェックポイントとなり、GPSと連動して風景や人物などにアニメのロゴを重ねて写真を撮影することができます。さらにアプリ内で課金することで、チェックポイントや原作に登場する車や登場人物のARコンテンツの追加、原作イラストが描かれたオリジナルカードのプレゼントなど、楽しみが広がるような仕組みになっています。
これに加え、専用宿泊プランを利用し、すべてのチェックポイントでチェックインした人の中から先着1000名に、限定コンプリートステッカーのプレゼントも用意されています。
今回のプロジェクトは、群馬三名泉の1つとして古くから多くの人々に愛されてきた伊香保温泉を、新たな視点で盛り上げるため、早稲田大学が2016年にアニメツーリズムをテーマに開いたワークショップで学生が出したアイデアを元に企画されました。
同協会の伊藤信明常務理事は、世代や国境を越えて人気の高い同漫画を起用することで、「若い世代だけでなく、外国人の誘客にも期待したい」と話しています。
ARGO編集部のひとこと
原作で実際の場所がモデルとなっている漫画やアニメ作品におけるARスタンプラリーは、ファンにとっての「聖地巡礼」と「観光地の周遊」が同時に実現できる試みです。「作品×ご当地」のコラボレーションでは、高い集客効果が望めます。
INFO
頭文字(イニシャル)Dとは
天才的な運転技術を持つ藤原拓海を主人公とするカーアクション漫画。週刊漫画雑誌で1995~2013年に連載され、単行本発行部数は累計で5千万部を超える。アニメ化され、実写映画にもなった。香港やシンガポールなどで劇場公開されている。
渋川伊香保温泉
群馬県渋川市伊香保町に位置し、草津温泉と並んで県を代表する名湯。365段の石段は温泉街のシンボルであり、両側に、温泉旅館、みやげ物屋、遊技場(射的・弓道)、飲食店などが軒を連ねている。
ARアプリ「舞台めぐり」
【ストアURL】App Store(iOS) / Google Play(Android)