ARで一緒に記念撮影も可能!NHKがAIアナウンサー「ニュースのヨミ子」を起用
NHKはARで記念撮影もできるAIアナウンサー「ニュースのヨミ子」のニュース読み上げリポーター起用を2018年3月26日に発表しました。新年度から、ニュース番組『ニュースチェック11』(平日夜11時10分~)の水曜日のコーナーに登場します。
ヨミ子さんが起用される『ニュースチェック11』は「一人で見ても独りじゃない」をコンセプトに、Twitterなどで寄せられた視聴者コメントを画面内で紹介するなど、常に新しいものを取り入れていく視聴者参加型の番組です。
ヨミ子さんはNHK放送技術研究所が開発した平昌オリンピックの「ロボット実況」に使われた技術がベースになっており、これをニュース読み上げ向けに改良されました。デザインはキャラクター「コップのフチ子」を手がけたタナカカツキ氏が担当しています。NHKが地上波ニュース番組に「AIアナ」を起用するのは初めての試みで、より一層多くの人にニュースを親しんでもらいたいという思いで企画開発されました。
ヨミ子さんの開発についてNHKの熊田安伸専任部長(報道局ネットワーク報道部)は、「地上波のニュースは必ずしも全ての世代に支持されているわけではない。より広くより多くの方々に番組を知ってもらい、ニュースを広く深く知る機会になれば」と話しています。
ヨミ子さんはテレビに出演していない時間は「スマートフォンに住んでいる」という設定。スマホサイトからはAR(拡張現実)でヨミ子さんと一緒に写真撮影ができるサービスや番組の告知などを提供していく予定です。「AIアナが成長してニュースを読めるようになれば、アナウンサーはよりクリエーティブな仕事に力を注ぐことができ、働き方改革にも役立つ」(関係者)ことも期待されます。
ARGO編集部のひとこと
ヨミ子さんのように、バーチャルキャラクタが「タレント化」していく時代が到来しています。もともと3Dや2DのCGであるケースが多いバーチャルキャラクターであれば、ARを使ったフォトフレームが簡単に制作できるため、ファン向け施策として本記事のようなARフォトフレームのサービスは定着していくことでしょう。
INFO
ニュースのヨミ子
「ニュースのヨミ子」は、「Google Home」などのスマートスピーカーにも登場する。スピーカーに「ヨミ子につないで」と呼びかけるとヨミ子が登場し、聞きたいニュースの項目やジャンルを選ぶと、最新のニュースを自動的に読み上げるようになるという。現在は収録済みのラジオ放送などの再生にとどまるが、Googleアシスタント対応のものでは4月から、「Amazon Echo」シリーズなどAmazon Alexa対応のものでは6月から対応する。はじめは女性のAIアナウンサーのみでスタートを切るが、ヨミ子の機械学習が進み、基礎的な技術が完成した後は男性のAIアナウンサーを開発することも視野に入れているという。