焼失した首里城を3Dモデルで再建。AR・VRを併用し観光資源として活用
2019年10月31日(木)未明に発生した首里城全焼を受け、AR・VRを用いて首里城を3Dモデルで復元する「OUR Shurijo みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」が行われています。
本プロジェクトは、さまざまな場所から撮影された写真や動画をもとに3Dモデルを作成するというもの。完成した3DモデルはARやVRなどで疑似体験できるため、実物が再建されるまでの間、観光資源として活用できるとのことです。
3Dモデルの制作にあたり、特設サイトを通して首里城の写真や動画の提供を募っています。画像や動画の素材が増えるほど、3Dモデルの精度が上がるとのこと。アップロード写真はフィルム写真や古い写真などでも可。提供された画像や動画で、個人情報の保護が必要なものは匿名化処理を行うとしています。
本プロジェクトは2019年11月1日(金)に東京大学情報理工学系研究科・川上怜特任講師の呼びかけでスタート。11月17日(日)時点で2109 名が参加、20992枚の写真が集まっています。
ARGO編集部のひとこと
首里城再建には莫大な費用がかかるといわれており、消失前の首里城復元は約240億円だったとのこと。今回のような3Dモデルを制作すれば、実物の復元よりも大幅にコストダウンが見込めるだけでなく、復元の際の資料となり、復元までの間も首里城の全貌を後世へ伝えることができます。