ARで首里城を再現するアプリ開発!記念撮影や募金で復興支援
AR(拡張)技術を活用した首里城復興支援のためのARアプリ開発が進められています。この企画は昨年10月に消失した首里城復興のために集まったIT業界有志らによる「みんなで見守る首里城復興プロジェクト」によって取り組まれています。
本アプリはARで再現した首里城で記念撮影ができるなど、主に6種類の機能が備えられる予定です。他に沖縄にゆかりのある幻の生き物・白澤(白たく)を探すゲームや、再建活動への募金ができる機能、さらには沖縄の特産品購入や自宅で歴史散策ができる機能など充実したコンテンツが企画されています。
本アプリ制作のきっかけはIT業界で働く松山幸世さんが首里城をデジタル再建する取り組みに共感したことから始まりました。松山さんは直談判し協力を得て、ARやGPS(衛星利用測位システム)技術などとデジタル化された首里城データを組み合わせました。
「みんなで見守る首里城復興プロジェクト」は2019年12月に立ち上がり、メンバーは仕事の合間を縫ってボランティアで活動しています。沖縄の人たちの再建に向けて前向きな姿勢が、首里城の焼失に心を痛めるメンバーの活動を後押ししたそうです。
本ARアプリは来年2〜3月の提供開始を目指しており、無料で利用できる予定です。現在開発費用をクラウドファンディングで募っています。
ARGO編集部のひとこと
AR技術を活用することで現地だけでなく自宅にいても対象をより身近に、そしてリアルに感じられるようになります。また建築や歴史に至るまで様々な知識や理解を感覚的に深めることが可能です。ARアプリは地域活性化や町おこし事業の一環として活用される事例も多く、本アプリが沖縄にどのような影響をもたらすか期待が膨らみます。