ARアプリで島が丸ごと美術館に!?和歌山市に「友ヶ島第3砲台美術館」が開館
2019年10月3日(木)に「友ヶ島第3砲台美術館」が開館しました。 同美術館は「要塞島が美術館に。」をコンセプトとして、和歌山市北西加太沖に浮かぶ無人島群である「友ヶ島」にある歴史的な要塞施設をそのまま美術館に変える試みにより生まれました。
出典:和歌山市観光協会
和歌山市とエイベックス・エンタテインメント株式会社が共同開発した、音声ARアプリ「友ヶ島」を使用することで、「音の展示」にフォーカスした珍しい美術館となっています。
利用者が友ヶ島島内の施設に近づくと、アプリからその解説が自動的に流れるとともに、画面には当時の様子を紹介する貴重な史料などが映し出されるほか、友ヶ島第3砲台跡にはアプリ「友ヶ島」を活用した音の美術館がオープンするとのこと。
また、開館記念として、10月3日(木)~10月31日(木)には企画展『ヤミツク ~くらやみのいきものに関する研究結果展~』が開催されます。
本企画展は、小説家・三崎亜記さん書下ろしの物語を、音声アプリ「友ヶ島」を活用して音と空間を融合させた『展覧会』という形で再構築するもの。現実世界とは異なった、パラレルワールドの「友ヶ島」を舞台として、絶滅した謎の生物「ヤミツク」の調査結果を辿りながら、友ヶ島で起こった不思議な出来事を追体験します。
ARGO編集部のひとこと
音声ARアプリは現在地情報を活用して、地点に対応する音声を流すため、展示物周辺にマーカーを設置したり、展示物そのものに手を加えたりする必要がないため、野外展示に特に適しています。今回のような場所や建物全体を博物館とする試みは珍しく、画期的なアイデアなのではないでしょうか。
INFO
音声ARアプリ「友ヶ島」
【ストアURL】App Store(iOS) / Google Play(Android)
イベント情報『ヤミツク ~くらやみのいきものに関する研究結果展~』
開催期間:2019年10月3日(木)?2019年10月31日(木)※水曜日休館
場所:和歌山市加太2673番地 友ヶ島(沖ノ島)/第3砲台跡
料金:無料