凸版印刷株式会社、AR・VR技術を活用し江戸時代の「国宝松江城」と「水都 松江」を再現
凸版印刷株式会社は、ARやVRで江戸時代の「国宝松江城」と「水都 松江」を再現した『国宝松江城・城下町AR・VR』を制作しました。同社が配信する体験型VR観光アプリ『ストリートミュージアム®』にて2020年3月27日(金)から公開しています。
『国宝松江城・城下町AR・VR』では4つのコンテンツを配信中。そのうち2つのコンテンツでARを活用しています。
1.ARコンテンツ:「天守骨組み構造・通し柱」
『ストリートミュージアム®』をスマホにインストールし、アプリを松江城にかざすと、お城の内部をARで鑑賞することができます。松江城には「通し柱」※1と呼ばれる独自の建築技法が用いられており、言葉やイラストでは伝わりづらい「通し柱」の技法をARを通してよりリアルに体感することが可能です。
※1…長い柱を使わず、2階ごとに短い柱を巧みに組み合わせて建築すること。当時は全国的な築城ラッシュで木材不足に陥っていたことから、この技法が用いられたといわれています。
2. ARコンテンツ:「城下町松江AR解説カード」
ARカードを『ストリートミュージアム®』でスキャンすると、松江市を応援するキャラクター・松江の吉田くんが出現。文化施設の概要を多言語で解説してくれます。ARカードは松江城天守ほか5ヶ所で配られています。そのうちの1種類は『ストリートミュージアム®』に収録されている松本城(長野県松本市)でも配布されており、地域を超えたプロモーションの相互効果を狙うとしています。
そのほかにも明治初期の廃城令で取り壊されたとされる松江城の「大手門」を高精細VRで復元したVRコンテンツ「大手門」や、江戸時代末期の松江城下町を忠実に再現したVRコンテンツ「水都 松江」も閲覧できるとのこと。
同社は本コンテンツの活用を通して、地域活性化や観光客・登閣者数の増加を目指すとしています。
ARGO編集部のひとこと
近年、歴史的建造物の理解促進を図るツールのひとつとして、ARやVR技術が用いられています。本事例の「通し柱」のように、お城の内部構造まで表現可能できるため、来場者に対し歴史的建造物の魅力をよりわかりやすく伝えられます。こちらの記事では実際の導入事例をご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
INFO
ARアプリ「ストリートミュージアム®」
【ストアURL】App Store(iOS) / Google Play(Android)