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ARを使って3Dの動物鑑賞!丹波市ホームページにて「3D観察広場」公開開始

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3DARで所蔵資料を紹介する「3D観察広場」の配信が、兵庫県丹波市教育委員会のホームページにて公開されています。スマートフォンやパソコンから閲覧可能で、指やマウスで動かすと画像を360度動かしたり拡大することもできます。また、スマートフォン専用アプリでは、AR(拡張現実)を使った3Dの剥製を、現実の背景に表示することもできます。

3Dモデル化されたフクロウと、AR企画・制作者の菊川裕幸さん(左)と西岡真理さん(右)

出典:神戸新聞NEXT

現在公開中の3Dデータは、丹波市青垣いきものふれあいの里所蔵の子イノシシとフクロウの剥製。本コンテンツの企画・制作者である同課学芸員の西岡真理さんと、同課教育普及専門員の菊池裕幸さんは子イノシシの剥製を約100枚、フクロウの剥製は約200枚の写真を撮影・合成して3Dモデル化したそう。2人はこのコンテンツの利点を「図鑑の場合は、一定方向から撮られた写真から得られる情報しかないが、3Dモデルはあらゆる角度から生きものの体を眺めることができる。イノシシのあごの下はどうなっているのか、しっぽや耳の形は、など興味のある部分を自在に確認することができる」と語っています。

新型コロナウイルス感染症対策により、自宅学習の時間が増える子供たちの支援をするため、市教委文化財課職員が企画・制作。新コンテンツにより、子供たちが地域の豊かな自然環境を知り、知識を深めるきっかけに繋がれば、と期待されています。

ホームページでは他に、同施設で見られる動植物の写真や、印刷して使える「丹波市生き物観察シート」、生き物の絵や写真を使って作成する「ちーたん生き物はりえ」など、観察眼の育成を目的に様々なコンテンツが紹介されています。また、同施設のシカやイタチなどの剥製も、今後順次3Dモデル化されていく予定です。

ARGO編集部のひとこと

ゲームやエンタメへの活用技術で注目が高まっているAR機能ですが、視覚的に楽しく学べることから教育の分野でも活躍しています。ARを利用した教育や学習は子供の自主性を高めることができ、より深い知識の獲得へとつながります
他にARを活用した教育の例として、動物や乗り物を現実空間に配置し、それらの名前を音声で答えるという「AR これ、なあに?」や、ARアプリによって3Dの脳や臓器など人間の様々な部分を観察することができる「AR 人体図鑑」などがあります。
(関連記事:子どもたちが楽しみながら勉強したくなる!教育のためのAR 9選

視覚情報は学びの上でとても大きな役割を果たします。新型コロナウイルスの影響で校外学習も実施しにくい状況かと思いますが、ARを活用することで学校だけではなしえない学びの機会が提供できます。

INFO

ARアプリ「Sketchfab」

関連リンク

  1. 丹波市HP 3D観察広場

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