ARで科学館を楽しめる!バンドー神戸青少年科学館のAR活用事例
バンドー神戸青少年科学館にARコンテンツが導入されました。ARが導入されたのは展示物の一部で、展示物を3Dモデルで紹介したり、3D化された館内マップでサイエンススタッフおすすめの展示物のポイントやヒントを紹介した動画が再生されます。
出典:バンドー神戸青少年科学館
ARコンテンツの導入は2020年12月15日から始まった取り組みで、来場者はARアプリ「COCOAR」をインストールすることでARを使用した展示物の解説を見ることができます。
同施設では、館内無料Wi-Fiを開放し、3Dモデルによる展示とパンフレットを使用したプチ展示ツアーのARを活用した2通りの楽しみ方を提案しています。
3Dモデルによる展示
第1展示室「ガソリンエンジン」「ディーゼルエンジン」、第3展示室「HⅡ-Aロケット」では展示物のそばにARマーカーが設置されており、ARマーカーにスマートフォンやタブレットをかざすと、3Dモデルがスマホやタブレットに映し出されます。3Dモデルを自由に動かしてさまざまな角度から展示物を見ることができるほか、各パーツの名称なども表示されます。なお、「HⅡ-Aロケット」では床にマーカーが設置されていて、読み込むと床から立ち上がるように3Dモデルを見ることができます。
パンフレットを使用したプチ展示ツアー
パンフレットの館内マップにスマートフォンやタブレットをかざすと、画面内に3Dモデル化された館内マップが現れます。館内マップに掲載されたおすすめ展示物を選択すると展示のポイントやヒントが紹介された動画を見ることができ、展示物の理解に役立てることができます。
同施設ではこれまでも館内を案内するサイエンススタッフと一緒に館内を周る展示室ツアーやモデルコースをサイト内で公開したりと、さまざまな企画を行っていましたが、こうしたAR技術を使用し展示やツアーを行うことで、さらに展示手法の幅を広げます。また、展示物へ直接手を触れることなく楽しめるようになっているため、感染症拡大防止対策にも配慮した企画となりました。
ARGO編集部のひとこと
AR技術を導入することで館内のおすすめスポットを紹介したり、展示物に触れることなく、動画を使用することで仕組みや内容の理解を促し、学びを深めることができます。 館内での回遊率のアップも期待できます。科学館などでのAR導入は川崎市の「かわさき宙と緑の科学館」でも活用されています。