ARグラス「RETISSA Display II」を使えば視力に関係なく自然な映像が視聴できる
株式会社QDレーザはARグラス型の第2世代網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display II(レティッサ・ディスプレイ・ツー)」を開発しました。「RETISSA Display II」は網膜に直接映像を投影することが特徴で、近視・遠視・乱視・老眼といった視力や、目のピント調節機能に関係なく、常にクリアな映像を視聴することができるため、背景と投影映像のピントずれがないAR(拡張現実)体験が可能となります。
高速振動する微小な鏡(MEMSミラー)と、三原色レーザ光源による微弱な光と、の高速振動を組み合わせて出力を調整、網膜上に映像を映し出すレーザ網膜走査技術「ビジリウム® テクノロジー(VISIRIUM® Technology)」が採用されています。
出典:RETISSA
本製品は片目用で、取り付け位置の左右をユーザーで変更可能ですが、2台組み合わせることで両⽬用にすることも可能です。
また、「ビックカメラ・ドットコム」「ASCIIストア」「MoguraVR」のECサイトから購入することができます。2020年5月現在「受注生産商品」として取り扱われており、商品到着の目安は1~2周間。価格は小売店舗により異なり、税込30万円前後での取り扱いとなっています。
<上記以外の「RETISSA Display II」の特徴>
- ・PC・タブレット・スマートフォンにHDMI接続して映像を投影可能。作業用モニターやゲームディスプレイとしての利用も
- ・3時間動作可能(バッテリー使用)
- ・電源・接続用USBポート(USB Type-A DC+5V)搭載 ・カメラや専用フレームといった追加ユニットも展開
- ・顔に装着する映像投影用グラス部分は軽量な約40g(コントロールボックスは約460g)
- ・720p相当(1280×720)の解像度
- ・約26度の水平視野角
QDレーザの菅原社長はテレビ番組のインタビューで、「映像を網膜に投影する技術によるイノベーションを起こしたい」と述べています。
ARGO編集部のひとこと
「RETISSA Display II」は近視・遠視・乱視・老眼を気にすることなく利用でき、さらには開発社ブログで手術により水晶体を失ったユーザーが問題なく映像を視聴できたというインタビューが掲載されています。他にも他社事例としてMRグラスを使ったナビゲーションシステムの実験や疾患治療システムがあり、現在AR技術を活用した視覚補助が実用化してきています。今後増々技術が発展していけば、視力などに関わる問題に関係なく、どなたでも楽しめるARグラスが開発される未来は近いのではないでしょうか。