大阪府高槻市、ARで戦国期の芥川城を体験できる「AR芥川城」アプリを公開 戦国時代最初の天下人・三好長慶の居城を3DCGで再現
大阪府高槻市はAR技術を活用したアプリ「AR芥川城」を2023年4月6日(木)に公開しました。城内を散策しながら本アプリを利用することで、芥川城の歴史や特徴を学べたり、往時の姿を3DCGで鑑賞、発掘体験ゲーム「殿の宝を探せ!」などを体験することができます。
「AR芥川城」アプリの主な機能
アプリでは4つの機能を利用することができます。
①芥川城に関する基礎情報
芥川城の歴史や特徴をはじめ、芥川城の城主であった戦国武将の三好長慶や有力家臣の松永久秀について学べます。芥川城へのアクセス情報も確認できます。
②「いざ芥川城へ!」
城内に設置されたARスポット(全5ヶ所)でアプリを起動すると、戦国時代の芥川城の石垣や土橋、堀切、櫓、御殿の様子、山頂から見た情景などを3DCGで鑑賞できます。またGPS機能を利用し、リアルタイムに城内の位置を確認しながら登城ルートを確認することも可能です。
③CG芥川城
3DCGで再現された往時の芥川城を鑑賞できます。3DCGは指で自由に拡大・縮小・回転が可能です。GPS機能によってCG内で現在地が表示されます。
④ゲーム「殿の宝を探せ!」
三好山山頂でアプリを起動後、画面に表示されたスコップアイコンの位置に立ち、スコップアイコンをタップすると、殿のお宝(城内で見つかった実際の考古遺物)が表示されます。ゲームは3種類の殿のお宝を探すというもので、3回連続で殿のお宝を探し当てると、三好長慶が登場します。ゲームをプレイする度にランダムに見つかる場所と考古遺物は変わります。
芥川城とは
大阪府高槻市にある三好山に築城された城。大阪府の中では飯盛城とともに最大級の規模を誇る戦国時代屈指の城跡で、戦国時代最初の天下人となった武将・三好長慶が居城していたことで知られています。その後時代の流れとともに芥川城はその役目を終え、歴史の中に埋もれていましたが、近年の研究により戦略的・政治的に重要な城郭であったことが明らかになり、再び注目を集めています。2017年に財団法人日本城郭協会が定めた『続日本100名城』に選定、2022年には国史跡に指定されました。
ARGO編集部のひとこと
近年お城などの歴史建造物にARを導入し、新しい鑑賞体験を提供する動きが広がっています。ARで往時のお城の外観や内部、生活模様などを3DCGで表示できるため、お城の持つ歴史や魅力を観光客にわかりやすく伝えることができます。また本事例のようなGPSと連動したエンタメ要素のあるゲームも実施することができ、観光客の満足度向上を図れます。
INFO
ARアプリ「AR芥川城」
【ストアURL】App Store(iOS) / Google Play(Android)