ARがUI(ユーザーインターフェイス)を担当?「ボタン」も「表示」もない自動販売機「アノハコ」を明治大学が開発
未来の自動販売機は、ARがUI(ユーザーインターフェイス)を担当するかもしれません。
明治大学総合数理学部の渡邊恵太准教授は、2018年4月22日、ボタンやディスプレイなどのUIがない自動販売機「アノハコ」を開発しました。

アノハコには飲料を提供する機能があるだけで、商品を並べるディスプレイなどは一切備わっていません。スマートフォンから商品を選択して決済すると、そのデータがアノハコへ送信され、商品が提供されるという仕組みです。
装置からディスプレイなどのUIを取り除くと、この自動販売機はスマートフォンのUI次第でコインロッカーやATMなどの多様な機能として働くことができます。UIをネットに預けることで、利用率の向上につながるだけでなく、装置の見た目やディスプレイをARで演出し、演出ごとに購入率を比較することもできるため、今後、ウェブデザインの知見を自動販売機などの装置ビジネスに導入していくことが期待されています。
ARGO編集部のひとこと
UI(ユーザーインターフェイス)をARが担当するというこれまでにない試みがなされた自動販売機です。またUIを変更すれば別の役割を付与できるという点からは機能の集約化も見込めそうです。