VR・AR産業の拠点「東方科幻谷」。中国貴州に「未来世界」を体験できる施設が誕生
2018年4月29日、SFテーマパーク「東方科幻谷」が中国・貴州省双龍航空港経済区にオープンしました。同テーマパークは中国初となるVRジェットコースターやVRレストラン、VRシアターといった没入型のアトラクションやイベントを開催する最先端のテーマパークです。
中国国営テレビ局の国際ニュース放送チャンネルCGTNのレポートによると、建設にあたっての総投資額は4億7000万ドル(約512億円)で、敷地面積は約320エーカー(東京ドーム28個分)に及ぶということです。
このテーマパークのシンボルは、なんといっても中央にそびえたつ高さ53mの超合金ロボットです。750トンの鋼材、1億元(約16億円)以上の工費が使われており、世界一大きな変形する超合金ロボットとして、ギネスブックにも申請中です。
テーマパークCEOの陈剑利(Chen Jianli)氏は「VRやAR、MRのような最先端技術を使い、これまでの施設と全く違う革新的なアトラクションを揃えています。これらのアトラクションがオープンすると、貴州省や中国南西地域での観光構造は大きく変容することでしょう」と話しています。
中国の中でも裕福とはいえない地方の1つである貴州省に、巨額を投資して作られたこの施設は、地域振興の立役者になることを期待されています。さらに、同テーマパークにはアトラクションだけでなく研究・開発のための施設も設けられているため、中国だけでなくアジア全体のVR・AR産業の拠点になることが目指されています。
未来や宇宙を旅したり、地球外生命体と出会ったり、ドラゴンの背中に乗って冒険したりすることができる「未来世界」体験が注目を浴びています。
ARGO編集部のひとこと
最近のテーマパークの中には、ヘッドセットや大型モニターを用いたVR/AR体験ができる施設が増えています。広いスペースを生かした、テーマパークならではの最新技術によるアトラクションは新たな観光スポットとしてかなりの人気を集めそうです。