AR透明浮遊ディスプレイの提供開始!タッチレスで操作可能に
AR効果を演出する透明スクリーンと、手の動きをモーションセンサーで認知し、タッチレス操作が可能になる液晶調光フィルムを組み合わせたディスプレイの提供が開始されました。本ディスプレイは大日本印刷株式会社によるもので、ARを活用することで空中に鮮やかな映像が浮かび上がり、非接触で操作を可能にできるという特徴があります。
【ARとタッチレスを両立した背景】
大日本印刷によると、現実世界に別で作り上げられた情報を加えることで、人の行動をサポートできるAR技術に対する注目が近年集まっているとのことです。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、非接触で操作できる製品や抗ウイルス機能を持つ製品への需要が高まっていることから、両方を組み合わせたタッチレスディスプレイを開発したとしています。
そのような背景があり、AR効果を演出する透明スクリーンと、人の動きを感知する「モーションセンサー」、クリアな映像を映し出す液晶調光フィルムを利用して、タッチレスで拡張現実された空間を操作することができるディスプレイシステムの提供を始めるに至ったそうです。
【ARタッチレスディスプレイの特長】
①空中に浮かび上がるAR演出
液晶調光フィルムと透明スクリーンが一体化し、透明な状態で背景が見えるようになっています。そこに映像を投影することで、鮮やかな映像が空中に浮かび上がるようなAR効果を演出しています。
②よりクリアな映像の演出が可能に
「透明スクリーン」と一体化され、モーションセンサーによって人が近づいたことを検知する「液晶調光フィルム」を遮光状態にすることで、ディスプレイに表示されている映像をよりクリアな映像にすることが可能です。
③タッチレス操作
ディスプレイに手のひらを近づけると、モーションセンサーが感知してカーソルが現れます。人差し指を曲げることで、画面のボタンをカーソルでクリックできるなど、非接触操作が簡単にできます。
【今後の展開】
今後、企業の受付やホテル、券売機や各種自動販売機など様々な場面での活用を想定し、感染症対策としても期待できるタッチレスディスプレイに向け、透明スクリーンや液晶調光フィルムをはじめとする製品を開発・提供していくとのことです。
長引くコロナ禍で確実に需要のある本ディスプレイ。今後街中で目にする日もそう遠くないかもしれません。
ARGO編集部のひとこと
「非接触・タッチレス」はコロナ禍において非常に重要なポイントです。AR技術はそのニーズを満たすには非常に適しており、トライオンが制限されている美容業界ではバーチャルメイクアップ、イベント業界では自分のスマートフォンだけで完結できるARスタンプラリーなど様々な業界で活用されています。今後もさらにARを活用したタッチレスの施策は増えていくでしょう。