ARで剣先の軌道を表現したフェンシング動画!オリンピックで放送されなかったAR動画を太田雄貴が公開
ARで剣先の軌道を表現したフェンシングのAR動画が、日本フェンシング協会前会長の太田雄貴さんによって2021年8月17日に公開されました。東京オリンピックで公開される予定だった本AR技術は、高速で動くフェンシングの剣先の軌道を赤い光で示し、人間の視覚では追いきれない剣先をリアルタイムで可視化することで、フェンシングの躍動感を感じられる動画になっています。
本AR技術の開発はライゾマティクスによるもので、マーカーレスでトラッキングをし、リアルタイムで生成する技術は世界でも類を見ないほど高度なもの。マーカーをつけて何度も機械学習をさせることで、剣の位置を正確に捉えるようになったのことです。
本来は東京オリンピックで本AR動画が公開されている予定でしたが、試合映像のリプレイ放映が難航。無観客+現地での限定公開となり、多くの人の目に触れることなく終わってしまいました。「東京オリンピックの競技×イノベーションの代表として世界中の人に見て欲しかった」として、太田雄貴さんが自身のSNS通して本映像を公開しています。
本AR技術を皮切りとして、今後リアルタイムでのAR技術を活用したスポーツ観戦が主流になっていくことが期待されます。
ARGO編集部のひとこと
新型コロナウイルス感染症拡大の影響による外出自粛やスポーツ観戦の制限などで、スポーツ業界は大きな変化を求められました。そのような状況の中、非接触で臨場感のある演出を施せるAR技術は注目を集め、現在では水泳競技やサッカー観戦など、AR技術を活用した様々な施策が導入されています。AR×スポーツ施策に興味のある方はこちらや下記関連記事でご紹介しています。