Google、ARを瞬時に表示する「ARCore Geospatial API」の提供を開始
Googleは2022年5月13日、ARコンテンツを瞬時に表示できる「ARCore Geospatial API」機能をARフレームワーク「ARCore」に追加しました。本技術は、Googleが2019年に発表した、GoogleマップのAR機能「ライブビュー」の技術によって実現しました。デバイスがストリートビューで使用可能な場所であれば、デバイスの位置や方角からARコンテンツをすぐに表示することが可能に。ユーザーのさらなるAR体験の向上が見込めます。
公式動画では、株式会社ドコモとCuriosity株式会社が共同制作した巨大なドラゴンの映像が紹介され、新しいAR体験の可能性を示しています。
開発者向け機能もアップデート。現地へ訪れることなくARコンテンツの制作が可能に
Googleストリートビューで使用されている数百億の画像を用いたVPS(Visual Positioning System)が現在地の緯度・経度・高度を提供するほか、AIによって1秒以内にデバイスの位置と向きが計算可能。そのため開発者は特徴点のデータを現地でスキャンせずに、アプリ開発を行えます。現時点で87以上の国と地域で制作できるということです。
ARGO編集部のひとこと
「ARCore Geospatial API」機能によって、ユーザーはリッチなAR体験を、開発者は時間とリソースを大幅に節約することができ、より自由なARアプリを制作することが可能になります。GoogleはAR事業に非常に力を入れており、AR業界を牽引する企業のひとつとして高い期待が寄せられています。