GoogleマップやPinnARなど!マップ・ナビ×AR まとめ7選
本記事では、Googleマップなど、マップやナビゲーションに活用されているARに関してまとめています。GoogleマップなどのマップやナビゲーションにARを活用することによって、目的地までの道のわかりやすさ向上や道程の情報発信などの効果が見られます。
目次
1.宿泊施設のファーストキャビンが、ARアプリ「PinnAR」を公式サイトに導入
2.ARで道案内、GoogleマップがARナビゲーション機能「Live View」をリリース
3.アメリカのスタートアップ、ARカーナビアプリ「Phiar」のベータテストを開始
4.本棚までARが道案内、パーソルP&T社が図書館ナビゲーションシステムを開発
5.ARを利用した航海情報表示システムが運用開始、航海をリアルタイムで視覚的にサポート
宿泊施設のファーストキャビンが、ARアプリ「PinnAR」を公式サイトに導入
出典:株式会社テレコムスクエア
2019年12月16日、上質なキャビンスタイルの宿泊施設を展開する株式会社ファーストキャビンが運営するFIRST CABIN全施設のモバイル用公式サイトに、株式会社テレコムスクエアがリリースしたARナビゲーションアプリ「PinnAR(ピナー)」が導入されました。
「PinnAR」は地図を読むのが不慣れな方や苦手な方のためのARナビゲーションアプリです。現在地から目的地までのルートがスマホにARで表示されるため、誰でも直感的に利用ができ、旅先ではじめて訪れる宿泊施設でも、迷わずたどり着くことができます。
従来、宿泊施設のWEBサイトでは、アクセス情報として簡略化された地図やGoogleマップ等を掲載していました。FIRST CABINが画期的なのは、スマートフォンサイトでPinnARのリンクボタンを埋め込むことで、ワンクリックでARナビゲーションを利用できる点です。
アプリは5ヶ国語に対応しており、日本語、英語、繁体字、簡体字、韓国語を表示可能です。FIRST CABINは、このアプリを導入することで、お客様からの問い合わせ対応を簡略化でき、フロントデスクのオペレーションコスト削減を実現しています。
ARGO:もうホテルまで迷わない!ARアプリ「PinnAR」がファーストキャビン全施設の公式サイトに導入
ARで道案内、GoogleマップがARナビゲーション機能「Live View」をリリース
出典:VRInside
2019年8月、アメリカのGoogle社は、Googleマップの「Live View(ライブビュー)」機能のベータ版をリリースしました。
この機能はARを利用しており、スマートフォンのカメラで景色を映せば、そこに道案内の文字や矢印が出てきて、道案内をしてくれるというものです。平面上の地図が苦手な方でも、目の前の景色の上に表示される案内を見ながら道順を追うことができるので、地図アプリとしてより使いやすくなります。
Live View機能は、Android向けARプラットフォーム「ARCore」もしくはiOS向けARプラットフォーム「ARKit」を搭載したスマートフォンで利用できます。 2019年12月時点では徒歩のルート案内のみ利用可能で、車や電車での移動には未対応なため、今後の正式リリースに期待が寄せられています。
この他、Googleマップでは、ReservationやTimelineなどの新機能も同時期に追加しており、ホテルの予約や検索も含めた総合的なナビゲーション機能の利便性を向上しています。
アメリカのスタートアップ、ARカーナビアプリ「Phiar」のベータテストを開始
2020年1月、アメリカのスタートアップPhiar社は、AIによって動作するARを活用したスマートフォン向けカーナビゲーションアプリ「Phiar」を発表し、2020年2月上旬から、ベータテストをおこなっています。
「Phiar」のデモ映像では、走行中の車外の映像上に、目的地への進路や方向転換する場所をARの矢印などで表示・案内する様子が確認できます。米メディアNext Realityによれば、「Phiar」は周囲の車や走行レーンなどの認識に、コンピュータービジョンと機械学習を使用しているとのことです。
デモ映像ではまた、「Phiar」の将来的なビジョンとして、歩行者や横断歩道に関する警告をウィンドウに表示する機能や、音声コマンド機能などが例示されています。
2020年1月現在、Googleマップを筆頭に様々なARナビゲーションアプリがリリースされていますが、多くのアプリは徒歩の使用が想定されており、カーナビ分野に対応したものは限られており、今後の展開に期待が集まっています。
本棚までARが道案内、パーソルP&T社が図書館ナビゲーションシステムを開発
2019年10月7日、総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社は、AR技術を用いた図書館ナビゲーションシステムの実証実験を開始しました。
このシステムでは、必要な本を検索し、スマートフォンやタブレットのカメラを図書館内でかざすと、画面上にARの矢印が表示され、利用者を目的の書架まで誘導します。
このシステムが開発された背景には、案内役を担う職員の人手不足や、蔵書検索機を使用しても、該当の書架にたどり着くことが困難という課題がありました。このシステムでは、職員へ尋ねることなくスムーズに到着でき、操作が簡単なため子どもからお年寄りまで誰でも利用できます。
GPSやWi-Fiを使ったナビゲーション機能は、屋内や地下では電波が入りにくいというデメリットがありますが、ARの機能を活用することで、こうした場所でのナビゲーションが可能になっています。
ARGO:ARで本探しが便利に!パーソルP&T社が開発した図書館ナビゲーションシステムARを利用した航海情報表示システムが運用開始、航海をリアルタイムで視覚的にサポート
2019年4月22日、株式会社商船三井 と古野電気株式会社 、商船三井テクノトレード株式会社 は、AR技術を活用した航海情報表示システムを、商船三井グループの運航する大型原油タンカー(VLCC)21隻に搭載することを発表しました。
このシステムは、リアルタイムの映像に航海情報をARで表示することで、乗組員の見張りや操船などを視覚的にサポートするというものです。
古野電気株式会社が開発した最新鋭電子海図表示装置(ECDIS)FMD3300シリーズと連携し、船橋カメラからの映像に自動船舶識別装置(AIS)やレーダーの情報を統合することで、他船や浅瀬などの情報を瞬時に把握することが可能になりました。
動画を見ると船舶交通の多さに驚きますが、ARによって周辺状況の情報をリアルタイムで確認することができ、このシステムが事故を未然に防ぐために重要なことが実感されます。今後多くの船舶に導入されていくことで、航海の安全性は向上していくでしょう。
ARGO:ARを利用した船舶システムが運用開始!他船や浅瀬などの情報を瞬時に把握
ARでGoogleマップと直リンク!ダイヤモンド・ビッグ社がガイドブックでARを活用
海外旅行のガイドブックで有名な「地球の歩き方」ですが、この「地球の歩き方」を刊行しているダイヤモンド・ビッグ社では、AR機能が活用された出版物を数多く刊行しています。
『ランキング&得テクニック!』は、ARアプリをガイドブックの写真にかざすと、Googleマップとリンクして見ることができるシリーズです。これまでに、「沖縄」「ニューヨーク」「香港」が刊行されています。
旅先で正確な位置情報を簡単に得ることができるのがこの本の特徴で、Googleマップを使用することで、従来の紙面とは違い、位置情報とあわせて写真や最新情報も見ることができるため、どのような手段で移動すればよいかも判断しやすく便利です。
ダイヤモンド・ビッグ社では、「今、こんな旅がしてみたい!」というまとめ雑誌でもARが取り入れられおり、GoogleマップやYouTube動画に飛べたり、ARを積極的に取り入れることで旅行者のニーズに応えています。
ARGO:ARでGoogleマップにリンク!新しい旅行ガイドブックを片手に旅に出よう♪
ハワイをドライブで堪能!JTBグループがARを利用した日本語ドライブ音声ガイドアプリを開発
出典:株式会社JTB
アメリカのハワイ州にあるJTBのグループ会社・JTB Hawaii,Inc.は、ハワイ州初のAudio AR型日本語ドライブ音声ガイドアプリ「オアフ・サークルアイランド・ツアー」の提供をおこなっています。
このアプリは、Audio ARとスマートフォンのGPS(位置情報)を活用し、利用者がドライブ中に見ているものに対して音声や音響による独自サービスを提供します。また、あらかじめアプリをダウンロードしておくことで、インターネット環境がない場所でも目的地に近づくと自動的に音声や音響が再生されます。
音声ガイドの内容は定番の観光名所や穴場スポット、ハワイの文化や伝説、雑学、冗談などが収録されています。音響効果にもこだわられていて、臨場感あふれるナレーションで旅行気分を盛り上げ、心に残るハワイ旅行が体験できます。
このアプリは、レンタカー利用のリピーターをターゲット層としており、今後はオアフ島南部やカイルア地区、ハワイ島など対応エリアを拡大する予定です。