AR3兄弟プロデュースのARアート作品が東京・日本橋に登場!街を舞台にした新しいAR体験を楽しめる
東京・日本橋でAR三兄弟(川田十夢氏)が手掛けたARアート作品「能ミュージック、能ライフ」が展示されています。三井不動産株式会社が実施する、クリエイターの想像力・創造力でリアル・デジタル空間が融合した場作りを推進する「クリエイター特区」プロジェクトによるもので、AR三兄弟によるARアートのほか、昨年末に一般募集した2アイデアがAR三兄弟によって実装・展示されています。
ARアート作品「能ミュージック、能ライフ」の体験方法
日本橋の仲通りにあるポスターキービジュアルや道路を専用アプリで読み取ると、アップテンポの音楽とともに舞う能楽師や、囃子方(はやしかた)に扮したAR三兄弟の姿を見ることができます。本作品では仲通りの街並みを背景の一部として活用しており、日本橋を新たな展示空間へと変えていく試みが行われています。
#能ミュージック能ライフ #AR #クリエイター特区 #unbuilt pic.twitter.com/E886F6xrnj
— takao awaya(粟谷尚生) (@takaoawaya3) May 28, 2022
本AR動画は現地での体験以外にも、公式ツイッターにあるポスターキービジュアル画像を専用アプリで読み込むと再生が可能です。
一般募集アイデアによるAR作品
「福徳の森」では、一般募集した500作品の中から2アイデアをAR3兄弟が実装した作品が展示されています。ひとつは飯島泰昭氏・本山貴大氏のアイデア「dpN dots per Nihonbashi」。広場の市松模様の地面にARアプリをかざすと、クイズが出題され、正解するとARで出現するボクセルアート(立方体を組み合わせてつくる3DCGアート)を集めることができます。
#AR #未来特区 pic.twitter.com/51xUTzqdjx
— 相川佑也 (@a_y7364) May 28, 2022
もうひとつの作品は臼倉拓真氏の「Nihonbashi Ad Parade」。専用アプリを「福徳の森」にむかってかざすと、デジタルサイネージ、ソーシャルハブ、アートギャラリーから構成する巨大なアドタワーが出現します。さらにハッシュタグ(「未来特区」「アド日本橋」「ボク日本橋」「能ミュージック」のいずれか)をつけてインスタグラムに投稿すると、画像がアドタワーに表示され、リアルタイムに投稿を確認することができます。
クリエイター特区プロジェクトとは
三井不動産創立80周年を記念して行われる「未来特区プロジェクト」のひとつで、文化の源泉ともいえるクリエイターの想像力・創造力を活かし、リアル・デジタル空間が融合した新たな場作り・事業創造を目指すというもの。「UN/BUILT」をテーマに、リアル、デジタル、さらに双方を組み合わせたデジタルオンリアル(ARを用いた拡張現実空間)の3つの「場」にギャラリーを展開し、さまざまなアーティストのデジタルアートを最新技術を用いて展示します。また展示されたアートはNFT※1化し、オークションを実施予定です。 ※1…ブロックチェーン技術を用いて、唯一無二であることを証明可能にしたデジタル資産のこと。
本プロジェクトを担当した三井不動産担当者の粟谷氏は「今回の取り組みはテクノロジー(AR)と街の持つ歴史・ストーリーを活用した、街のソフト作りのプロトタイプ。今後、街に様々なデジタルコンテンツが組み込まれることで、街の楽しみ方が変わっていくと思うが、その第一歩となることを願っている」とコメントしています。
ARGO編集部のひとこと
近年、街の地域活性化や町おこしの施策としてARが活用されています。動画や音楽、CGなどのコンテンツを設定できるため、AR動画で観光情報の閲覧やスタンプラリー機能を活かした周遊企画、3Dコンテンツを活用したフォトスポットの設置などさまざまな施策を行えます。ARを活用した付加価値をつけることで、新規集客や消費促進が見込めます。
INFO
ARアプリ「社会実験」
【ストアURL】 App Store(iOS)
イベント情報「三井不動産創立80周年「未来特区プロジェクト」「クリエイター特区」 デジタルオンリアル(AR)展示」
開催期間:2022年5月27日(金)~6月19日(日)11時~18時
場所:<仲通り> 室町東三井ビルディング(中央区日本橋室町2-2-1)、 室町古河三井ビルディング(中央区日本橋室町2-3-1)の間の車道部(区道19号線)、<福徳の森> 東京都中央区日本橋室町2-5-10