ヒット情報や投球実績をARで可視化?野球場の混雑緩和、「インタラクティブ応援」も可能にする実証実験を楽天モバイルが発表
野球の試合観戦でARを使う実証実験の結果を、楽天モバイルが発表しました。野球場でARアプリを起動すると選手のデータや花火などインタラクティブな映像が楽しめて、混雑情報も可視化できるとのこと。ARアプリは楽天市場にも紐づけられ、グッズ購入も可能になるようです。
⚾━ 野球観戦も
— 楽天モバイル (@Rakuten_Mobile) January 17, 2023
リアル×バーチャルで ━📱
楽天モバイルパーク宮城で、楽天イーグルスの試合日を想定した実証実験を実施✨
試合観戦用アプリを起動したスマホをスタジアムにかざすと、試合や選手情報をARで表示することが可能に🧐※数値はあくまでもサンプル
詳しくは⏩[https://t.co/RHLFGgz3TR](https://t.co/RHLFGgz3TR) [pic.twitter.com/PErPAELwuF](http://pic.twitter.com/PErPAELwuF)
野球場で使われたARの詳細
本実証実験は、Stand Alone方式の5Gモバイルネットワーク(5G SA)を活用したもので、VPS技術(画像などから得た情報を解析し位置情報を取得、より正確なAR表示が可能となる)も利用されています。
試合観戦用のアプリケーションを起動し、スマートフォンをスタジアムにかざすと試合情報や投球実績などの選手情報がリアルタイムでAR表示されます。選手のポジションやヒットの打球方向など、遠目ではわかりにくい情報も確認できるようです。
さらに、好きなタイミングでAR花火を打ち上げて他人と共有できる「インタラクティブ応援」も検証されています。ファン同士で興奮や喜びを共有できるコンテンツとのこと。
このほか、スタジアムでの混雑緩和に向けた検証も行われました。売店エリア付近に設置されたカメラ映像をアプリケーションに配信することで、来場者は売店の混雑状況をリアルタイムに確認できます。AIを活用しており、行列に並ぶ人数や待ち時間などもわかるようです。混雑状況が可視化できれば、試合やイベント時の運営オペレーションの強化も期待できます。
またアプリケーションは楽天市場と紐づけられており、気になる選手のグッズをオンラインショップで購入できるようです。
楽天モバイルは、将来的にストリーミング配信・解析結果の配信などをより多くの来場者に提供できるよう工夫し、快適に楽しめるスタジアムを目指すとしています。
ARGO編集部のひとこと
スタジアムへ行くと生の試合や熱気が楽しめますが、テレビ解説にあるような「情報」がわからずボールを見失うこともあります。しかしARを使えば、球場にいながらさまざまな情報が得られます。より試合観戦を楽しくしてくれそうです。実際には公開されませんでしたが、似た取り組みは東京オリンピックでのフェンシングや水泳競技でも準備されていました。