ARで動く幽霊!?幽霊画を集めた企画展が磐梯山慧日寺資料館で開催
ARで動く幽霊を体験できるコーナーが併設された、幽霊画を集めた展示会「異界から参りました ふくしまの寺蔵幽霊画展」が2020年7月25日から始まりました。
本展示会は町制施行60周年記念事業の一環で、福島県の磐梯町慧日寺資料館で開催されています。県内の寺が所蔵する幽霊画が集められ、前期(7月25日〜8月16日)後期(8月18日〜9月22日)で展示品を一部変えての開催です。
館内にはAR(拡張現実)を活用したコーナー「動く!!幽霊画を体験しよう」が設置されています。専用アプリを使いスマートフォンを作品にかざすと音が流れたり、画面上で作品が動いたり目を光らせたりする幽霊や骸骨を楽しむことができます。
幽霊画は浮世絵や日本画の様式の一つで、江戸時代から明治時代にかけて盛んに描かれました。同館は幽霊画に地域独自の信仰や風習が取り込まれていることや、幽霊画の芸術的価値などを知ってほしいとの思いで企画しています。
前期は南相馬市の金性寺が所蔵する幽霊が描かれた鉄扇や掛け軸15点など、後期は会津美里町の松沢寺が保管する骸骨や幽霊を描いた掛け軸15点などが展示されます。
ARGO編集部のひとこと
ARが展示会に活用されると、馴染みのないものでも楽しみながら知ることができ、外国人観光客や子供などにもわかりやすく伝えられることがメリットです。聴覚や視覚など利用者の五感に働きかけることで、従来の展示では得られなかった没入感を体験することができ、近年様々な場面で活用される事例が増えてきています。展示会でARが活用された事例としては他に、「40周年記念 ピングー展」や福田美術館×「明治東京恋伽」などがあります。
INFO
「異界から参りました ふくしまの寺蔵 幽霊画展」
開館時間:9時〜17時(最終受付は16時30分)
開催期間:前期 7月25日(土)〜8月16日(日)
後期 8月18日(火)〜9月22日(火)
入場料:一般・大学生:500円(400円高校生:400円(300円)小・中学生:300円(200円)
※()内は20名以上の団体料金