ARで科学工作の動画がスタート! 作品に触れなくてもAR動画で魅力や仕組みが伝わる
AR技術を活用した展示を「かわさき宙と緑の科学館」が2020年9月12日からスタート。展示は、館内の科学工作物のコーナーで体験ができます。
今回の試みは、各作品にあるQRコードをスマートフォンでスキャンして、展示物の画像にカメラを向けると、作品が動くAR動画が再生されるというもの。サイエンスワークショップなどで参加者が製作できる「クルクルおばけちゃん」や「ダンシングスネーク」などの工作物が動く姿を見ることができます。
かわさき宙と緑の科学館では、新型コロナウイルス感染症対策の休館後、工作物の展示をスタート。感染症対策もあり展示物には触れられないようになっていますが、ARによってその場で作品の動画を見てもらうことによって科学工作への興味関心の高まりが期待できます。どのような作品が作れるのかがわかりやすいため、動画をきっかけにワークショップへの参加者も増えそうですね。
同館では、AR動画のほかにも、ARフォトを撮影できるスポットも用意されています。 ARを活用したこれらの試みは、多摩区内の回遊性の向上を目的としたプロジェクト「たまく de AR!~登戸・向ヶ丘遊園を巡ろう~」の一環とのこと。「たまく de AR!~登戸・向ヶ丘遊園を巡ろう~」は開始後半年で5000件以上のアクセスがあり、2年目となる2020年も継続した活用がされています。
岡本太郎美術館や日本民家園、登戸駅や向ヶ丘遊園駅など、9つのARスポット各所のQRコードをスマートフォンのカメラで読み込むと、そのスポットにちなんだ動画や写真、ARフォトフレームが出現。専用アプリは不要で、ブラウザ上でコンテンツが楽しめるウェブARとなっています。
なお、各ARコンテンツは2021年3月31日まで楽しむことができます。
ARGO編集部のひとこと
美術館や博物館などの施設は、新型コロナウイルス感染症対策として入場制限をしたりと、密を避けるための工夫をしています。ARを活用することによって、展示物に触れられなくても、動画などで作品の魅力や仕組みを伝えることができるだけでなく、ARスタンプラリーやARフォトフレーム、おみくじなど、館内の回遊率をアップさせたり、来場者を楽しませるための催しを行うことができます。