江戸城天守をARで再建!アプリ開発のクラウドファンディング支援者募集中!
2019年4月1日、NPO法人「江戸城天守を再建する会」は、江戸城天守のARアプリの開発資金を調達するため、クラウドファンディングサイト「Ready for」でクラウドファンディングを開始しました。
同会は、2005年に「江戸城再建を目指す会」として設立されました。1657年の明暦の大火により失われた天守閣を始め、江戸城の遺構が再建されれば、「21世紀における日本の国際的シンボルになり得る」という信念のもと、積極的な活動を続けています。
同会の最終目標は実際に江戸城天守を築城することですが、まずは新たな時代に江戸を体感できるように、今回のAR再建プロジェクトでは、かつての天守閣の様子をまるでそこにあるように感じることのできるARアプリの開発を目指します。
ARアプリを江戸城天守台(現・皇居東御苑内)周辺でスマートフォンをかざすと、GPSに連動して東西南北いずれの方向からも、江戸城天守の外観を見ることができることに加え、正面玄関から内部に入るボタンを押すと、1階から最上階の5階に至るまで、史料を基に再現された廊下や各部屋の細部を見ることができるとのことです。
クラウドファンディングは2019年6月28日(金)午後11:00までで、1000万円を目標としています。支援コースは個人向けで5000円から5万円までの8コースと、法人向けに10万円から100万円までの4コースが用意されています。2019年5月上旬現在で達成率は17%ですが、達成できない場合は全額返金となってしまうため、同会は支援を強く求めています。
ARGO編集部のひとこと
こうしたARでの再現は歴史的建造物にとても効果があります。江戸城天守台は皇居東御苑内に保存されていますが、かつて歴史的由緒のある建造物があった場所でも、現在は住民の生活の場となっている場所は数多くあります。そのような場合でも、ARなら現在ある建物を取り壊すことなく再建ができるのです。現在の姿と照らし合わせることが容易な点もまたARの強みです。この取り組みは江戸城だけに限らず、さまざまな場で活用できる取り組みといえます。