AR技術が工事現場の効率化を推進!復建調査設計が体験デモを開催
2020年1月23日(木)、復建調査設計株式会社は鳥取県北栄町・山陰自動車北条道路の計画地で、ARで道路構造を確認できる体験会を行いました。
今回のデモストレーションは、中国地方整備局倉吉河川国道事務所の協力を得て実施。スマートフォンやタブレット、MRヘッドセット・HoloLens2を使用して、参加した多くの地元関係者らが道路3Dモデルを体感しました。
出典:復建調査設計株式会社
これまでの施工確認はフォトモンタージュ(固定した視点場で撮影した写真に道路モデルを重ねる技術)やVRを活用した走行シミュレーション、3Dプリンターによる模型などで行われていましたが、どれも机上や室内での使用に限定されていました。本技術によって、現地映像と道路3Dモデルを重ね合わせた画像をその場で確認することが可能に。事業者と利害関係者との間で、道路構造の確認について円滑な合意形成を図れます。またARモデルは位置情報を有しているため、視点場の移動にあわせて画像もリアルタイムで変化するとのこと。
今後の展開として、同社は河川・砂防事業や、学生や若手技術者らの教育などへの活用を考えているほか、地上空間のみならず地下空間の「見える化」による事業促進への応用、生産性向上による労働時間削減などを目指しています。また、ドローンを併用した遠隔視認技術への活用も考えているとのことです。
ARGO編集部のひとこと
いままで現地映像と道路3Dモデルの確認が室内で行われていたのは驚きでした。AR導入で現地確認ができるようになれば、道路工事がスムーズに進みそうですね。今回の事例以外にも、建機の現場設置イメージが事前にわかるARやメンテナンス業界の遠隔支援作業サービスなど、ARを使った工事現場での「見える化」が進んでいます。