ARでボルトの作業を効率化!日立製作所らが鉄道車両向けのAR作業管理システムの実用化に成功
株式会社日立製作所は、YAMAGATA株式会社、京都機械工具株式会社と協業し、鉄道車両向けにAR技術を活用したボルト締結作業管理システムの実用化が成功したことを発表しました。
出典:日立製鉄所
ヘッドマウント型スマート端末のディスプレイ上を着用することで、締結すべきボルトの位置をARで表示や、規定通り作業できたかの確認、作業記録を自動で管理することができます。
鉄道車両製造では機器類を固定するボルトを点検し、その結果を記録する作業があります。これまで日立ではボルトの締結力を自動判定するシステムを用いて、タブレットPCで記録していました。しかし、このシステムではタブレットPCで指定されたボルトと、実際のボルトを見比べて確認する必要があり、作業者と検査員によるダブルチェックが必須だったそう。本システムの採用により、それらの作業省略を含めて製造作業の効率化と品質向上を図れるとのことです。
同社は2019年1月に本システムの開発を発表。実用化に向けて現場実証を重ねてきました。今後はシステムの適用を段階的に進め、熟練作業員不足の解消に活用するなど適用範囲を広げていくとしています。
ARGO編集部のひとこと
近年製造業のメンテナンスや作業工程にARを取り入れる事例が増えてきています。海外ではすでにARを活用した設備保全ソリューションシステムや遠隔作業支援サービスが始まっており、作業者の人手不足解消や作業の効率アップにつながっています。