ARで砂遊びをしながら天地を創造する「iSandBOX」が、福祉介護業界に初導入
砂を使って、噴火する火山や湖へ流れる川、海や谷など、AR砂遊びを楽しみながら天地創造を体験できる「iSandBOX」。ロシアのUniversal Terminal Systemsが開発した本設備は、2019年4月現在、世界43カ国110都市で1000台以上が導入されるなど、今話題沸騰中のツールです。
2019年4月、福祉介護事業を展開する株式会社結の樹は、同社が運営する愛知県名古屋市の住宅型有料老人ホーム「結の樹天白」に「iSandBOX」を導入。総合教育サービス事業を展開する株式会社やる気スイッチグループの国内初導入(2019年4月運用開始)に続く国内で2台目の導入となり、福祉介護業界では世界で初めての導入事例となりました。
自然の営みを自らの手で創作することで、「遊びながらのリハビリ・進化した介護」を目指す狙い。砂を使った箱庭療法として、心の自然な回復能力を促進する心理療法としても期待されます。また、「iSandBOX」の導入でチームワーク、協調性、ルールなどの社会性を身につけ、近隣の幼稚園や保育園から子ども達を迎えいれ、「施設と地域の活性化」に貢献したいともしており、今後、本設備を利用する施設が増えていくかもしれません。
新しい設備の導入で、さまざまな世代の人々が関わり合い、豊かな心が育つ社会になっていったら良いですね。
ARGO編集部のひとこと
もともと箱庭療法の一環として、臨床心理学的に有効さが認められている「砂場遊び」。ARが取り入れられた砂場であれば、より表現方法が多岐にわたり、箱庭療法としての効果が様々な角度から得られるようになるかも知れません。今後も、同様な介護施設や教育機関での導入が期待されます。