名古屋城内でARを使った観光サービス開始!400年前のゴージャスな本丸御殿を体感できる
2019年3月18日、名古屋市は、名古屋城内でARを使った無料サービスを開始しました。城内5カ所に設置されたARマーカーを各部屋備え付けのタブレットもしくは利用者自身のスマートフォンで読み込むと、史実を再現したドラマを視聴できたり、オリジナルフォトフレームで記念撮影できたりするというものです。
本丸御殿の表書院では「大坂の陣 出陣の儀」の様子が、対面所では「義直春姫 婚礼の儀」の様子が、それぞれ約90秒程度の動画で視聴可能です。ドラマの時代考証は広島大学名誉教授の三浦正幸氏と福山大学講師の柳川真由美氏が担当しており、英語や中国語、ハングルの字幕で多言語にも対応しています。
また、城内内苑や本丸入り口、湯殿書院の3カ所では、400年前のゴージャスな本丸御殿を体感できる「AR記念撮影フォトスポット」が登場。ARマーカーを読み込むと、城内内苑と本丸入り口では、それぞれ徳川家康や、家康の息子義直と義直の妻春姫になりきれる写真フレームが、湯殿書院では3代将軍徳川家光とのツーショットが撮れる写真フレームが現れるとのことです。
名古屋城総合事務所の担当者は「名古屋城で起きた歴史ドラマをその場所で体験できる貴重な機会」と話しており、多くの人に体験してもらうためタブレット端末の貸し出しをおこなうことに決めたそうです。名古屋に訪れた際は、名古屋城でAR体験をしてみてはいかがでしょうか。それぞれの部屋が、どのような役割を持っていたのか、どのように使われていたのか、よりわかりやすくなることでしょう。
ARGO編集部のひとこと
お城内部で部屋の再現、もしくは保存が行われていた場合であっても、欄間や襖絵、天井装飾はあっても、調度品はほとんどないことが多いです。各部屋によって違った格や用途を分かりやすく知ることができるのは動画こそだと思います。
ARであれば、その場でマーカーを読み取るだけで動画が再生されるので利用者に検索の手間なく利用してもらえます。場所そのものの雰囲気を感じながら、当時の様子を知ってもらうことのできる活用法です。