NianticがAR開発者キット「Niantic Lightship ARDK」のプライベートベータ版を発表
Nianticは、ARアプリケーションを作成できる「Niantic Lightship ARDK (AR開発者キット)」のプライベートベータ版の提供と、「Niantic Real World Platform」の名称を「Niantic Lightship」へ変更したことを発表しました。Nianticは世界をリードするARプラットフォームを構築する企業で、「Niantic Lightship」は「Ingress」や「Pokémon GO」、任天堂が開発中の新しい「ピクミン」アプリなど、さまざまな有名サービスに利用されています。
「Niantic Lightship ARDK」の特徴
「Niantic Lightship ARDK」は日本で2020年12月に発表されたアルファ版の強化バージョンです。Nianticによると「Niantic Lightship ARDKは開発者がマルチプレイヤー体験を作成し、深度、物理、オクルージョン、セマンティックセグメンテーションを用いて、リアルなAR体験を実現するパワフルなツールセット」とのこと。
プライベートベータ版では、スマートフォンカメラの技術とニュートラルネットワークを結びつけリアルタイムに3Dマップが作成できます。これにより、仮想オブジェクト適切な場所に配置。リアルに見て、感じて、動かす体験が可能となりました。またマルチプレイヤー機能を強化。最大8人の同時利用が可能となります。
Nianticは世界の3Dマップを作ることで、ARの未来をより完全に実現できると考えており、それを目指して、今後も世界中で利用可能なAR体験を作り出せる高度なツールを構築。クリエイターや開発者などと協力して、価値を届けられるARアプリの作成を目指していくとのことです。
ARGO編集部のひとこと
Nianticは3Dマップの構築や世界地図を作成する技術を持つ企業6d.aiを買収しており、その技術を今回のツールキットに活用することで、よりリアルなAR体験を可能にしました。今後もAR開発者キットの開発が進めば、多くの企業がARツールを提供できるようになり、ARがより身近になっていくと考えられます。