ARで戦争について学べる!関西学院高等部生がキャンパス内の戦争遺跡を巡る「KG PEACE MAP」を作成
ARで関西学院に残る戦争遺跡について学べる「KG PEACE MAP」を高等部の生徒たちが作成しました。AR機能を使って、関西学院のキャンパス内や周辺の戦争遺跡の説明や写真、動画が見られ、スタンプラリー形式で散策しながら巡ることができます。
作成したのは当時高等部2年生だった11人。授業で平和について学ぶ中で、身近な場所の多くが戦争に巻き込まれていたことを知り、ウォーキングマップの制作を企画しました。高等部や大学のある関西学院西宮上ケ原キャンパスを巡りながら、戦跡について学習することができます。
「KG PEACE MAP」戦跡紹介スポット
- ①ランバス礼拝堂・校歌
- ②奉安庫
- ③時計台
- ④神学部
- ⑤中央芝生
- ⑥エンブレム
- ⑦旌忠碑
- ⑧商学部
- ⑨G号館玄関前
- ⑩中学部
- ⑪高等部チャペル横
- ⑫上ケ原八幡神社
- ⑬高等部グラウンド
戦跡を写真や動画で再現
ARで紹介している戦争遺跡は全13か所で、専用のアプリをダウンロードして、マップ内に記されたスポットでスマートフォンやタブレットをかざすと、当時の風景を写真や動画で再現してくれます。また、現地に行けなくても、マップにカメラを向けるだけで、同じように見られるので、家にいながら学習することも可能です。
当時、キャンパスが海軍予備学生の育成のために貸与された際に、指令室や秘密文書庫に利用されていた地下壕や、米軍の爆撃から守るため黒く塗られた時計台など、戦時中の姿を写真で再現。そのほか、時計台に設置されたエンブレムのスクールモットーが、敵国語のため破壊されてしまったという戦争悲話なども動画で伝えてくれます。
ルートは約1時間で7か所を散策する「お気軽ショートコース」と、約1時間40分で回る「キャンパス満喫コース」を設定。マップは希望者にも配布しているので、興味がある人はぜひ足を運んでみてください。
ARGO編集部のひとこと
ARを利用すれば、現代では見ることができない戦争当時の姿を蘇らせます。いまの風景と照らし合わせることで、戦争の悲惨さがよりリアルに伝わってくるでしょう。教科書を読んで頭の中でイメージしていた物事が、AR技術を使えば視覚的に理解できるため、ARは教育分野と相性がいいといわれています。